筑摩地村(ちくまじむら)
筑摩地
村は、かつて
長野県東[[筑摩郡]]に存在した
村です。現在の
塩尻市北小野地区に相当し、
塩尻市の市街地から善知鳥峠を越えた、いわゆる
伊那谷側に位置しています。この地域は、小野
村(現在の
辰野町小野)と隣接しており、地理的にも特徴的な場所でした。
地理
筑摩地
村は、善知鳥峠の分水嶺よりも南側に位置しています。このため、
塩尻市の大部分の地域が犀川を通じて
日本海へと水が流れるのに対し、筑摩地
村の地域では
天竜川を通じて
太平洋へと水が流れるという、独特な水系を持っていました。この地理的な特性が、地域の文化や生活に影響を与えていたと考えられます。
主な山と川
山: 大芝山、霧訪山といった山々が、筑摩地村の風景を彩っていました。
川: 小野川、唐沢川などの河川が地域を潤していました。
交通
筑摩地
村には、
日本国有鉄道(現JR)
中央本線が通っていましたが、
村内に駅は設置されませんでした。道路においては、
国道153号が主要な交通路として利用されていました。
歴史
筑摩地
村の歴史は、
明治時代初期に遡ります。
1874年(明治8年)1月23日: 筑摩県筑摩郡の北小野村と勝弦新田村が合併し、筑摩地村が誕生しました。
1876年(明治9年)8月21日: 所属が
筑摩県から
長野県へと変更されました。
1878年(明治11年)1月4日: 郡区町村編制法の施行により、東[[筑摩郡]]に所属することになりました。
1889年(明治22年)4月1日: 町
村制の施行により、筑摩地
村は単独で自治体としての活動を開始しました。
1951年(昭和26年)1月1日: 東[[筑摩郡]]筑摩地村と塩尻町の東山地籍が岡谷市に編入され、村の面積が縮小しました。これは境界変更によるものでした。
1959年(昭和34年)4月1日: 筑摩地
村は、塩尻町、片丘
村、
広丘[[村]]、宗賀
村との新設合併により、
塩尻市が発足したことで廃止されました。この合併により、筑摩地
村はその歴史に幕を閉じました。
関連項目
長野県の廃止市町[[村]]一覧
古田晁:筑摩地
村出身の人物として知られています。
筑摩地
村は、その地理的特性と歴史を通じて、現在の
塩尻市の一部としてその名を残しています。合併により自治体としての歴史は閉じましたが、地域の文化や歴史を語る上で重要な存在です。