岩瀬駅

岩瀬駅について

岩瀬駅は、茨城県桜川市犬田に所在する、東日本旅客鉄道（JR東日本）水戸線の駅です。桜川市の北部に位置し、同市の代表駅としての役割を担っています。かつては旧岩瀬町の中心駅として栄え、筑波鉄道筑波線が接続していましたが、1987年（昭和62年）に廃止されました。

歴史

岩瀬駅は1889年（明治22年）1月16日に、水戸鉄道の駅として開業しました。その後、1892年（明治25年）に日本鉄道の駅となり、1898年（明治31年）には現在の駅舎が完成しました。1906年（明治39年）には国有化され、官設鉄道（後の日本国有鉄道）の駅となりました。1909年（明治42年）には線路名称制定により、水戸線の駅となっています。

1918年（大正7年）には筑波鉄道 (初代)の駅が開設されましたが、車両不足のため一部区間が休止状態でした。同年9月7日に真壁 - 当駅間が営業を開始しました。1945年（昭和20年）には筑波鉄道 (初代)が常総鉄道と合併し、常総筑波鉄道が発足。1965年（昭和40年）には関東鉄道が発足し、常総筑波鉄道は関東鉄道筑波線となりました。1979年（昭和54年）には関東鉄道筑波線が筑波鉄道に分社化されました。

1981年（昭和56年）に駅舎が改築され、1982年（昭和57年）には国鉄が貨物取り扱いを廃止。1984年（昭和59年）には荷物扱いも廃止されました。1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となり、同時に筑波鉄道筑波線は廃止されました。2001年（平成13年）にはICカードSuicaが利用可能になり、2014年（平成26年）にはJR水戸鉄道サービスが駅業務を受託する業務委託駅となりました。その後、2015年（平成27年）にはJR東日本ステーションサービスへ駅業務委託が移管。2019年（平成31年）にはみどりの窓口の営業が終了しました。

駅構造

岩瀬駅は相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。木造駅舎を備えており、かつては単式・島式混合2面3線でしたが、現在は2面2線で運用されています。両ホームは跨線橋で連絡しています。1番線が下り本線、2番線が上り本線として使用され、ホームの長さはそれぞれ180mです。かつて存在した3番線は上り副本線で、列車の折り返しが可能でした。

現在は、水戸統括センター（下館駅）管理のJR東日本ステーションサービスが駅業務を受託する業務委託駅で、自動券売機や簡易Suica改札機が設置されています。

のりば

筑波鉄道筑波線は、3番線南側にあった4・5番線を使用していました。現在、その跡地は駐車場や、つくば霞ヶ浦りんりんロードの起点・休憩所（つくばりんりんロード岩瀬休憩所）として利用されています。

利用状況

JR東日本によると、2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は767人です。2000年度（平成12年度）以降の乗車人員の推移も記録されています。

駅周辺

駅の北側（駅舎側）には岩瀬市街が広がっています。旧岩瀬町の中心部であり、現在も桜川市の二つの核の一つとして機能しています。

周辺には、岩瀬郵便局、桜川市役所岩瀬庁舎、常陽銀行岩瀬支店などの公共施設や金融機関があります。また、茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線（つくば霞ヶ浦りんりんロード）や関東ふれあいの道も通っており、サイクリングやハイキングを楽しむことができます。その他、岩瀬盆地や茨城県道307号岩瀬停車場線、ジェーソン岩瀬店があります。

バス路線

駅前広場からは、関東鉄道の桜川市・つくば市間広域連携バスや、ワイズツーリストの桜川市内巡回ワゴン、茨城交通の高速バス（現在運休中）が発着しています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■水戸線
大和駅 - 岩瀬駅 - 羽黒駅

かつて存在した路線

筑波鉄道
筑波線
雨引駅 - 岩瀬駅

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧
岩瀬駅前土地区画整理事業

外部リンク

駅の情報（岩瀬駅）：JR東日本

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