穂波町

福岡県中央部に位置した旧穂波町

穂波町は、福岡県の中央部に位置していた町で、嘉穂郡に属していました。筑豊地域を構成する自治体の一つで、嘉飯山地区の一部でもありました。2006年3月26日に飯塚市、筑穂町、庄内町、頴田町と対等合併し、新市制による飯塚市となりました。この記事では、合併直前の穂波町について解説します。

地理

町内には、穂波川が流れていました。

歴史

かつて筑豊炭田が栄えた時代には、人口が著しく増加し、最盛期には日本一人口が多い村（町制施行前）でした。当時の人口は4万人を数えました。飯塚市（当時：6万人程度）との合併の話も持ち上がりましたが、合併方式を巡る対立から実現には至りませんでした。炭鉱の衰退と共に人口は減少し、2006年頃には約25,000人にまで減少しました。

年表

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、穂波郡内の14の村が合併し、穂波村として発足。
1896年（明治29年）2月26日：郡制施行により嘉穂郡に属する。
1936年（昭和11年）4月15日：住友忠隈炭鉱で人車が坑底に転落する事故が発生し、50人が死亡。
1955年3月31日：大分村の一部を編入。
1957年11月3日：町制施行し、穂波町となる。
2006年3月26日：飯塚市、筑穂町、庄内町、頴田町と合併し、飯塚市を新設し消滅。

経済

かつては炭鉱が町の経済を支えていましたが、閉山後は炭鉱跡地を利用し、飯塚工業団地が造成されました。約30社の企業の工場が誘致されています。

教育

町内には以下の学校がありました。

中学校
穂波町立穂波東中学校
穂波町立穂波西中学校
小学校
穂波町立楽市小学校
穂波町立平恒小学校
穂波町立椋本小学校
穂波町立若菜小学校
穂波町立高田小学校

穂波町教育委員会では、学校選択制を導入しており、町内のどの学校でも選んで転入学することが可能でした。

交通

空港：最寄りの空港は福岡空港です。
鉄道：JR筑豊本線（福北ゆたか線）が通っていますが、天道駅は町の中心部から離れています。
バス：国道200号線上の穂波バス停に他地域への特急・急行バスが発着するほか、飯塚市との間を結ぶ一般路線バスも運行していました。
道路：町内には高速道路は通っていませんが、国道201号八木山バイパスの穂波東インターチェンジと穂波西インターチェンジがありました。

名所・旧跡・観光スポット

小正西古墳
大将陣公園
三菱飯塚第二坑の巻き上げ機
住友忠隈炭鉱のボタ山

出身者

清川進也（作曲家）

参考文献

飯塚市（旧穂波町）公式サイト
穂波町ホームページ（2006/02/26アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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