筒井茂也

筒井茂也

筒井茂也（つつい しげや、1891年12月1日 - 没年不明）は、大正から昭和にかけて活躍した日本の官僚です。東京市において、複数の区長を歴任しました。

生い立ちと学歴

1891年（明治24年）12月1日、筒井濱十郎の三男として長野県に生まれました。旧制松本中学（現在の長野県松本深志高等学校）を経て、旧制第三高等学校に進学。1917年（大正6年）には東京帝国大学法科大学を卒業しました。

官僚としてのキャリア

大学卒業後、筒井は住友銀行に入行しますが、その後東京市に奉職します。東京市では主事、社会局職業課長、同庶務課長といった役職を歴任。1935年（昭和10年）には芝区長に就任し、その行政手腕を発揮しました。

1937年（昭和12年）には浅草区長に転任。さらに1939年（昭和14年）6月には京橋区長へと異動しました。1943年（昭和18年）7月には神田区長に就任し、東京市の要職を歴任しました。

退官とその後

1944年（昭和19年）に東京市を退官。第二次世界大戦後、公職追放の対象となりました。しかし、その後実業界に転身し、長島建設会長、三信製作所監査役といった要職を歴任しました。

親族

弟の筒井直久は、松本市長を務めました。

参考資料

帝国秘密探偵社 編『大衆人事録 第14版 東京篇』帝国秘密探偵社、1942年。
日本官界情報社 編『日本官界名鑑 昭和17年版』日本官界情報社、1942年。
『産経日本紳士年鑑 第6版 下』産経新聞年鑑局、1966年。
総理庁官房監査課編『公職追放に関する覚書該当者名簿』日比谷政経会、1949年。

筒井茂也は、激動の時代に東京市の行政を担い、その後の日本の発展に貢献した人物と言えるでしょう。

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