箕面有料道路

箕面有料道路（箕面グリーンロード）

箕面有料道路、通称「箕面グリーンロード」は、大阪府箕面市内に位置する全長7.2kmの国道423号バイパスです。大阪府道路公社によって建設された地域高規格道路であり、新御堂筋の終点（箕面市白島）から国道423号（下止々呂美）を結び、新名神高速道路の箕面とどろみインターチェンジにも接続しています。

概要

この道路の大部分は箕面トンネル（滝ノ道ゆずるトンネル）で構成されており、トンネル区間は自動車専用道路として有料となっています。料金所は上下線とも下止々呂美側に設置されています。

完成時には4車線（片側2車線）となる予定ですが、トンネル部分は暫定2車線で供用されています。白島側の地上部およびトンネル出口は4車線で建設されていますが、トンネル内は片側のトンネルのみを使用した対面通行となっています。

路線データ

起点: 大阪府箕面市白島
終点: 大阪府箕面市下止々呂美
全長: 7.2 km
規格: 第1種第3級
車線数: 4車線（開通時は暫定2車線）
設計速度: 80 km/h（開通時は60 km/h）
通行料金: 二輪車・軽自動車520円（360円）、普通車630円（420円）、中型車730円、大型車1050円、特大車1730円（括弧内は社会実験による通行料金。ETC利用可）
通行規制等: 125 cc以下の自動二輪車、原付自転車は通行禁止。また、箕面トンネルの総延長が5,000 mを超えるため、危険物積載車は通行不可。

歴史

当初は2003年度（平成15年度）内の完成予定でしたが、実際には2007年（平成19年）5月30日に供用開始となりました。

1995年（平成7年）7月 - 都市計画決定
1996年（平成8年）12月 - 地域高規格道路整備区間に指定
1998年（平成10年）10月 - 着工
2003年（平成15年）6月 - 箕面トンネル本坑貫通
2007年（平成19年）5月30日 - 箕面トンネル供用開始
2017年（平成29年）12月10日 - 箕面とどろみIC開通により、新名神高速道路と接続

建設の目的と批判

大阪府道路公社は、箕面有料道路の建設により、下止々呂美から新御堂筋までの所要時間が従来の25分から8分に短縮され、周辺道路の混雑緩和が期待できると説明しています。しかし、計画交通量に対して実際の交通量が伸び悩み、建設費の償還が危ぶまれるという報道もありました。

社会実験の実施

交通量低迷への対策として、2009年（平成21年）7月20日から二輪車・軽自動車および普通車に対する料金割引を社会実験として導入しています。この社会実験は当初同年内とされていましたが、順次延長され、現在も継続されています。

社会実験の結果、箕面森町の世帯数増加とともに全体の交通量は年々増加しており、料金割引を実施している車種の交通量は実施前と比較して70 %増加しています。しかし、料金割引の影響で計画収入には達していません。社会実験終了による利用回数減少を懸念する声も多く、料金割引の継続による交通量増加と計画収入の実現可能性について、今後も検証が必要です。

地理

箕面有料道路は、全区間が大阪府箕面市内を通過します。

交差する道路:
国道423号新御堂筋：白島2丁目交差点附近
国道423号：箕面バイパス北口交差点

路線バス

箕面森町の開発に伴い、阪急バスが箕面森町と千里中央駅（現在は箕面萱野駅）を結ぶ路線バスを運行しています。また、豊能町から千里中央駅まで運行されている路線バスも、ラッシュ時間帯に箕面有料道路を経由するようになりました。

2018年（平成30年）4月1日からは、神姫バスが新大阪駅北口から箕面有料道路を経由して三田市へ向かう路線を開設しました。

関連項目

近畿地方の道路一覧
地域高規格道路一覧
日本の一般有料道路一覧
* 日本のバイパス道路一覧

もう一度検索