米山 (新潟市)

新潟市中央区 米山

新潟県新潟市中央区に位置する米山（よねやま）は、JR新潟駅の南側に広がるエリアの一部を形成する町字です。現在の行政上の区分としては、米山一丁目から米山六丁目までの各丁目と、大字米山が存在します。郵便番号は950-0916が割り当てられています。

この地域は、信濃川の右岸に位置する自然堤防の上に発展してきました。その起源は江戸時代に開墾された新田区域にあり、かつては「米山新田」として知られていました。現代では、駅南地区の発展とともに、利便性の高い市街地へと変貌を遂げています。

米山は、北側から時計回りに天神、笹口、南笹口、鐙西、神道寺、堀之内南、天神尾といった町字と隣接しています。

歴史

米山地域の歴史は、1640年（寛永17年）にこの地が開発されたことから始まります。明治時代に入り、1889年（明治22年）4月1日に町村制が施行されると、米山は中蒲原郡女池村の大字の一つとなりました。その後、1901年（明治34年）11月1日には女池村が鳥屋王村と合併し、新たに誕生した鳥屋野村の大字となります。

時代が進み、1943年（昭和18年）5月3日には鳥屋野村が新潟市に編入されたことに伴い、米山は新潟市の大字となりました。そして、2007年（平成19年）4月1日に新潟市が政令指定都市へ移行した際、中央区の町丁としてその地位が定められました。

現在の行政区画には、古い形態を残す「大字米山」と、近年整備された「米山一丁目」から「六丁目」があります。「大字米山」は1889年から続く大字名で、米山五丁目付近の天神尾側に位置し、住所は「米山x番x号」の形式が用いられています。

住居表示と町名

町丁としての「米山」は、段階的に整備されてきました。1970年（昭和45年）に米山一丁目および二丁目で先行して町名整理が行われ、その後、三丁目から六丁目、そして大字米山の一部で住居表示が施行され、現在の町域が確定しました。

この経緯から、住居表示が未実施である一丁目と二丁目には街区符号が設定されておらず、住所の表記は「米山x丁目x番地x」という形式になります。一方、住居表示が施行済みの三丁目から六丁目では、「米山x丁目x番x号」という形式が用いられています。これにより、同じ米山内でも住所の表示方法が異なるという特徴が見られます。

主な施設・企業

米山地域には、公共施設、教育機関、企業、商業施設など、多様な施設が集まっています。地域全体に点在するものとしては、岡田整形外科医院、ふろしきや、カーライン、日生不動産米山ビル、諏訪神社などがあります。

各丁目にも、様々な機能を持つ建物が見られます。

一丁目：新潟駅南センタービル、新潟米山郵便局、第四北越銀行 南新潟支店など。
二丁目：地域の憩いの場である米山公園、BSNアイネット、みどり湯など。
三丁目：NSGグループ関連施設が多く、新潟コンピュータ専門学校、新潟デザイン専門学校、事業創造大学院大学といった教育機関が集まっています。
四丁目：駅南コミュニティセンターなどが立地しています。
五丁目：飲食店（松屋、ピザハット新潟米山店など）や企業（カゴメ新潟営業所など）、M・Sビル、創価学会新潟白ゆり女性会館、北越高等学校、北越会館などがあります。
六丁目：ザ・ゴールド新潟中央店、カプリチョーザ新潟駅南店、牛角米山店などの商業施設が見られます。

交通

米山地域には、主要な市道が複数通っています。特に、JR新潟駅南口から伸びる新潟市道駅南線（通称：けやき通り）は、沿道に植栽されたケヤキ並木が美しく、年末年始には「NIIGATA光のページェント」としてイルミネーションが施され、多くの人々で賑わいます。また、新潟市道南2-159号や、都市計画道路弁天線の一部をなす新潟市道笹口紫竹山線、さらに新潟県道51号新潟黒埼インター笹口線（通称：笹出線）なども地域の主要な交通路です。

高速道路へのアクセスも比較的良好で、国道8号新潟バイパスの弁天ICへは約5分、国道7号・8号新潟バイパスおよび国道49号亀田バイパスの紫竹山ICへは約8分で到達可能です。

学校区に関しては、大字米山および米山一丁目・二丁目に居住する児童・生徒は、申請により新潟市立宮浦中学校への就学が認められています。

米山は、JR新潟駅に近接する地の利を活かし、商業、教育、業務など多様な機能が集積する、新潟市中央区における重要な地域の一つとなっています。

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