精矛神社

精矛神社（くわしほこじんじゃ）は、鹿児島県姶良市加治木町日木山に位置する神社です。かつては県社としての格式を持っていました。

祭神

主祭神として、精矛厳健雄命（くわしほこいずたけをのみこと）をお祀りしています。この神は、戦国時代の武将であり、この地で生涯を終えた島津義弘公の神号です。

歴史

神社の創建は明治2年（1869年）に遡ります。当初は、現在の鹿児島県立加治木高等学校や柁城小学校の敷地にあたる場所、すなわち島津義弘公が亡くなるまで過ごした加治木館の跡地に建立されました。神社名は、義弘公の神号である精矛厳健雄命に由来します。

その後、大正7年（1918年）には、島津義弘公の没後300年を記念して、現在の場所へと遷座しました。この遷座により、より広く地域の人々に親しまれる神社としての姿を整えました。

現在の宮司は、加治木島津家第13代当主でもある島津義秀氏が務めています。

主な行事

精矛神社では、年間を通して様々な祭事や行事が行われています。主なものとして以下が挙げられます。

7月: 精矛神社六月灯
7月21日: 島津義弘公ご命日祭
9月: 十五夜
10月: 泗川合戦合戦供養祭
10月: 関ヶ原合戦供養祭
11月: 義弘公奉賛弓道大会
11月: 義弘公奉賛剣道大会

これらの行事は、地域住民の信仰心を深めるとともに、歴史や文化を伝える重要な役割を果たしています。

関連事項

精矛神社に関連する事項として、以下のものがあります。

徳重神社：同じく島津義弘公を祀る神社
妙円寺 (日置市)：島津義弘公ゆかりの寺院
加治木くも合戦：地域に伝わる伝統行事
加治木饅頭：地域の名産品
野太刀自顕流：島津家に伝わる剣術流派
加治木島津家：島津氏の分家

外部リンク

より詳しい情報を知りたい方は、以下の外部リンクをご参照ください。

島津義弘公奉賛会

精矛神社は、島津義弘公の遺徳を偲び、地域の人々の心の拠り所として、今日まで大切に守り続けられています。

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