紀伊清水駅

紀伊清水駅（きいしみずえき）

紀伊清水駅は、和歌山県橋本市清水に位置する南海電気鉄道高野線の駅です。標高87mにあり、橋本駅との間にはわずかな高低差があります。駅番号はNK78です。

歴史

紀伊清水駅は、1925年（大正14年）に南海鉄道によって開設されました。当初は清水駅として、妻信号所（現存せず）と学文路駅の間に新設されました。

1925年（大正14年）
3月15日：南海鉄道の清水駅として新設
3月27日：紀伊清水駅に改称
1944年（昭和19年）6月1日：会社合併により近畿日本鉄道の駅となる
1947年（昭和22年）6月1日：路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる
2009年（平成21年）2月6日：近代化産業遺産（高野山参詣関連遺産）に指定
2010年（平成22年）4月1日：駅係員無配置化
2012年（平成24年）4月1日：駅ナンバリング導入
2021年（令和3年）2月22日：駅構内に紀州へら竿の工房が開業

駅構造

紀伊清水駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホームの有効長は2扉車4両分です。駅舎は難波方面ホームの高野山駅寄りにあり、反対側の高野山方面ホームへは構内踏切で連絡しています。

当初、この駅付近に車両基地を設置する計画がありましたが、都合により取りやめとなり、御幸辻駅 - 橋本駅間に小原田検車区が設置されました。

2021年には、駅舎西側の仮眠室を改修して紀州へら竿の製作工房が設置されました。

のりば

実際の構内にはのりば番号の表記はありませんが、南海電気鉄道の公式サイトやスマートフォンアプリ「南海アプリ」では、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされています。駅舎側が2番のりばです。

利用状況

2023年（令和5年）度の1日平均乗降人員は186人で、南海の駅（100駅）の中で90位です。

駅周辺

駅周辺は閑静な集落となっており、駅前には若干の店舗があります。駅北側の「清水の街並み」は宿場町の面影を残しています。駅から東へ行くと橋本市立清水小学校や定福寺、三軒茶屋の大常夜燈籠があります。

駅の東を2016年10月に世界遺産に追加登録された高野参詣道の黒河道が通っており、当駅から高野山奥之院まで歩いて行くことができます。この道は周辺の村々の産物を高野山に届ける「雑事のぼり」で使われましたが、高野七口のなかでも最も起伏が激しく、健脚向けのルートです。さらに高野山を経由して熊野参詣道・小辺路を通じて熊野本宮大社や熊野那智大社まで「紀伊山地の霊場と参詣道」を縦断する長距離ルートの起(終)点でもあります。

駅南西の西畑地区では特産ゴボウ「はたごんぼ」が地元有志の手で栽培され、プレミア和歌山にも指定されています。

かつては、当駅から紀の川にかけて貨物線が分岐しており、現在でも線路跡が残されています。

バス路線

最寄りのバス停留所は、和歌山県道13号和歌山橋本線にある紀伊清水駅前です。橋本市コミュニティバス（南海りんかんバスが受託）が乗り入れています。

隣の駅

南海電気鉄道

高野線
■観光列車「天空」：通過
■快速急行（高野山方面のみ運転）・■急行・■各停：橋本駅 (NK77) - 紀伊清水駅 (NK78) - 学文路駅 (NK79)

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

紀伊清水駅 - 南海電気鉄道

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