紀元前223年

紀元前223年は、ローマ暦における年であり、共和政ローマではガイウス・フラミニウスとプブリウス・フリウス・ピルスが執政官に就任した年として記録されています。また、ローマ建国紀元では531年とされています。この年は、ヨーロッパで西暦（キリスト紀元）が広く用いられるようになった中世初期以降、紀元前223年として一般的に表記されるようになりました。

各地域の紀年法

干支: 戊寅
日本:
皇紀438年
孝霊天皇68年
中国:
秦 - 始皇24年
楚 - 楚王負芻5年
斉 - 斉王建42年
燕 - 燕王喜32年
趙 - 代王嘉5年
仏滅紀元: 324年



紀元前223年の出来事

セレウコス朝:
セレウコス朝の王、セレウコス3世が、ペルガモン王国のアッタロス3世討伐の遠征中にフリギアで暗殺されました。この暗殺事件は、セレウコス朝の政治情勢に大きな影響を与えました。
セレウコス3世の死後、弟のアンティオコス3世が王位を継承しました。アンティオコス3世は、後にセレウコス朝を大いに発展させることになります。
共和政ローマ:
執政官ガイウス・フラミニウスとプブリウス・フリウス・ピルスは、ガリア・キサルピナのガリア人インスブレス族に勝利し、凱旋式を挙行しました。この勝利は、ローマの支配領域を広げる上で重要な出来事でした。
中国:
秦の将軍である王翦と蒙武が、楚王負芻を捕らえることに成功しました。この出来事は、秦による楚の征服を決定づける重要な転換点となりました。
楚の武将である項燕は、昌平君を新たな楚王として擁立しましたが、秦軍との戦いに敗れ、昌平君は戦死しました。項燕自身も、敗戦の責任を取って自害しました。これにより、楚は事実上滅亡し、秦の天下統一は目前となりました。

誕生

この年に誕生した人物に関する記録は、現時点では確認されていません。

死去

項燕: 戦国時代末期の楚の大将軍。秦の侵攻に抵抗しましたが、最終的に敗北し、自害しました。彼の死は、楚の滅亡を象徴する出来事となりました。
昌平君: 中国戦国時代の楚の公子。項燕に擁立されて楚王となりますが、秦軍との戦いで戦死しました。彼の短期間の治世は、楚の抵抗の最後の灯火となりました。

この年は、セレウコス朝の王位継承、ローマの軍事的成功、そして中国における秦の楚に対する決定的な勝利など、様々な地域で歴史を大きく動かす出来事が起こった重要な年でした。


関連項目

年の一覧（例示）
年表（例示）
年表一覧（例示）

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