紀元前45年

紀元前45年の概要

紀元前45年は、ローマ暦の709年に当たる年であり、ユリウス暦が正式に施行されました。この変革は、時間の計測に革命をもたらし、古代ローマの歴史において重要なマイルストーンとなりました。

他の紀年法対応

この年における他の紀年法は以下の通りです。

• - 干支: 丙子
• - 日本: 崇神天皇53年、皇紀616年
• - 中国: 前漢の初元4年
• - 朝鮮: 新羅の赫居世13年、檀紀2289年
• - 仏滅紀元: 499年
• - ユダヤ暦: 3716年 - 3717年

重要な出来事

ユリウス暦の施行

1月1日からユリウス暦が正式に施行され、ローマの時間計算体系に新たな基準が設定されました。この新しい暦法は、日常生活や農業、祭祀において時間をより正確に管理するためのものでした。

内戦の終結

同年の3月17日、ローマ内戦の決定的な戦闘であるムンダの戦いが行われ、ガイウス・ユリウス・カエサルはティトゥス・ラビエヌスとグナエウス・ポンペイウス・ミノルに勝利を収めました。この勝利により、内戦は終結し、暫定的な平和が築かれることとなりました。

戦闘の結果、ラビエヌスは戦場で命を落とし、ポンペイウスは処刑されましたが、彼の兄弟セクストゥス・ポンペイウスは逃げ延び、大西洋の岸に逃げ込みました。これにより、ローマ内政の不安定さが残る中で、カエサルの独裁体制が強化されていきます。

軍団の解散

内戦終結後、ユリウス・カエサルは彼が設立した第10軍団エクェストリスおよび第13軍団ゲミナを解散しました。第10軍団の退役軍人はナルボンヌに移住し、第13軍団の退役軍人にはイタリア近郊の土地が提供されました。このように軍団の解散は、ローマの軍事体制に大きな影響を及ぼし、兵士たちの生活は新しい方向に向かうこととなります。

カエサルの独裁官職

また、同年にはユリウス・カエサルは終身独裁官に指名されました。彼は統治を強化し、市民に向けた多くの改革を進めることになります。その中でカエサルがこの年に「Commentaries」を執筆したと考えられています。

誕生と死亡

この年にはいくつかの著名な人物が誕生し、また死去した人々もいます。主な人物は次の通りです。

誕生

• - ユッルス・アントニウス（マルクス・アントニウスとフルウィアの息子）
• - 王莽（新朝の皇帝）

死亡

• - 2月: トゥリア・キケロニス（マルクス・トゥッリウス・キケロの娘）
• - 3月17日: ティトゥス・ラビエヌス（共和政ローマ期の軍人）
• - 4月12日: グナエウス・ポンペイウス・ミノル（グナエウス・ポンペイウスの息子）
• - 12月31日: クィントゥス・ファビウス・マクシムス

結論

紀元前45年は、ローマの歴史だけでなく、世界の歴史にも多大な影響を与えた年でした。ユリウス暦の導入、内戦の終結、さらにはカエサルの独裁体制の確立といった出来事は、後の政治的発展や文化的な影響に深く関与していくことになります。

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