紅葉川孝市

紅葉川孝市（もみじがわ こういち）は、1895年3月5日に埼玉県北埼玉郡（現在の鴻巣市）で生まれ、1967年12月9日に生涯を閉じました。本名を岡戸孝市といい、友綱部屋に所属した大[[相撲]]力士です。

1909年6月場所、大[[相撲]]常設館の落成とともに初土俵を踏みました。彼の祖父の兄弟は杣ヶ花渕右エ門という力士でした。

若い頃はなかなか芽が出ず、神経痛に苦しんだ時期には、フグを自ら調理して自殺を試みたという逸話があります。しかし、毒が薬となったのか、神経痛が治り、これを機に力をつけたとされています。1914年5月には十両に昇進、1916年5月には新入幕を果たし、1920年1月と1921年5月には小結を務めました。

身長171cm、体重90kgと小柄ながら、立合いからの鋭い出足と突き押しでの速攻は、対戦相手にとって脅威でした。しかし、組まれてしまうと脆さを見せる一面もありました。1920年1月には、横綱大錦と大関對馬洋を破るなど、上位力士を苦しめる場面もありました。一方で、横綱常ノ花（当時大関）には全く歯が立たず、入幕前の対戦を含め10戦全敗を喫しました。

1925年5月場所後に引退し、年寄松ヶ根を襲名。一時期は部屋を経営しましたが、弟子の甲斐錦勝が十両に昇進したところで部屋を閉じ、弟子を二所ノ関部屋に譲りました。その後、甲斐錦は幕内力士にまで昇りつめました。年寄停年制の実施を前にした1959年、松ヶ根を羽嶋山に譲り、相撲界を去りました。

主な成績

通算在位：33場所
関取成績：90勝107敗1預23休（23場所）
幕内成績：73勝97敗1預23休（19場所）

各段優勝

十両優勝：1回
三段目優勝：1回

改名歴

紅葉川 孝市（もみじがわ こういち）：1909年6月場所-1922年5月場所
紅葉川 孝一郎（もみじがわ こういちろう）：1923年1月場所
紅葉川 規矩朗（もみじがわ きくお）：1923年5月場所-1925年1月場所
紅葉川 規知朝（もみじがわ きくお）：1925年5月場所

関連項目

小結一覧

外部リンク

* 相撲レファレンス　紅葉川　規知朝

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