コブクロ「紙飛行機」:故郷和歌山が彩る復帰シングル
2012年11月28日、
コブクロの22枚目の
シングル「紙飛行機」が
ワーナーミュージック・ジャパンからリリースされました。前作「
あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」から約1年7ヶ月ぶり、そして休養期間を経ての復帰後初の
シングルということもあり、大きな注目を集めました。
この
シングルは、税込み555円という廉価版として発売された点が特徴的です。そのため、カップリング曲は収録されていませんが、その分、楽曲自体のクオリティに磨きがかかっていると言えるでしょう。
ジャケットデザインにも工夫が凝らされています。紙飛行機の形をしたジャケットを開くと、歌詞がプリントされているという、遊び心のある演出がなされています。このユニークなデザインは、楽曲の世界観をより一層際立たせる効果がありました。
「紙飛行機」は、フジテレビ系木曜22時ドラマ『
結婚しない』の
主題歌に起用され、さらにH.I.SのCMソングにも採用されるなど、メディア露出も豊富でした。これらのタイアップによって、楽曲の知名度は飛躍的に向上し、幅広い層のリスナーに届くきっかけとなりました。
そして、この楽曲を引っさげて、
コブクロは『
第63回NHK紅白歌合戦』に2年ぶりに帰ってきました。休養を経ての復帰後、すぐに紅白の舞台に立つことができたことは、彼らの実力と人気の高さを示す大きな成果と言えるでしょう。
ミュージックビデオの撮影は、メンバーにとって第二の故郷とも言える
和歌山県和歌山市で行われました。
和歌山県立向陽高等学校、
雑賀崎漁港、和歌山東公園といった、地元の象徴的な場所が順番に登場し、地元への深い愛情が感じられる作品となっています。
さらに、
和歌山市のFMラジオ局である
エフエム和歌山では、
2013年1月に「紙飛行機」がローテーション曲として選曲され、地元での人気も不動のものとなりました。
作詞・作曲は
小渕健太郎、編曲は
コブクロ名義で制作された「紙飛行機」は、収録アルバム『
One Song From Two Hearts』『
ALL TIME BEST 1998-2018』『
ALL SEASONS BEST』にも収録されています。シンプルながらも心に響くメロディーと、普遍的なテーマが多くの人の共感を呼び、
コブクロの代表曲の一つとして長く愛され続けることでしょう。
「紙飛行機」は、単なる音楽作品としてだけでなく、
コブクロの復活と、故郷和歌山への想いが凝縮された、特別な一曲と言えるのではないでしょうか。