素盞嗚神社

素盞嗚神社（すさのおじんじゃ）とは

素盞嗚神社は、日本神話に登場するスサノオ（素戔嗚尊、須佐之男命などとも表記）を祭神とする神社です。全国各地に存在し、地域によって「素戔嗚神社」「素盞鳴神社」「須佐之男神社」など、さまざまな表記が見られます。これらの神社は、祇園信仰に基づき、かつては牛頭天王を祭神とする牛頭天王社と呼ばれていました。

祇園信仰と素盞嗚神社

祇園信仰は、もともとインドの祇園精舎に由来する仏教系の信仰でしたが、日本においては、スサノオを牛頭天王と同一視する形で発展しました。そのため、祇園信仰に基づく神社は、八坂神社、祇園神社、広峯神社、天王神社、八雲神社、須賀神社など、多様な名称で呼ばれています。これらの神社は、時代や資料によって名称が異なり、地域ごとの歴史的背景が反映されています。

スサノオについて

スサノオは、日本神話において、アマテラスの弟として登場し、数々の武勇伝や奇行で知られています。その名前の表記も多様で、「素盞雄」「須佐男」「須佐之男」「進雄」など、様々な漢字が用いられます。また、「ミコト（命、尊）」という尊称が加えられることもあります。これらの表記の違いは、神社の歴史や地域的な特色を反映しています。

各地の素盞嗚神社

素盞嗚神社は、日本各地に点在しており、それぞれ異なる歴史や文化を持っています。以下に、主な素盞嗚神社を地域別に紹介します。

関東地方

進雄神社（群馬県高崎市）
素盞鳴神社（埼玉県飯能市）
素盞雄神社（東京都荒川区南千住）

中部地方

素戔嗚神社（新潟県佐渡市）- 別名：天王神社
須佐之男神社（新潟県新発田市）
素盞嗚神社（静岡県賀茂郡東伊豆町稲取）
須佐男神社（静岡県牧之原市）
須佐之男神社（愛知県岡崎市）
素盞嗚神社（愛知県蒲郡市）
豊川進雄神社（愛知県豊川市）
進雄神社（愛知県豊橋市）
須佐男神社（愛知県北設楽郡東栄町）
須佐之男神社（愛知県清須市）
素盞嗚神社（愛知県安城市）
素盞鳴神社（愛知県名古屋市港区）
須佐之社（愛知県名古屋市南区）

近畿地方

素盞烏尊神社（大阪府大阪市）
須佐之男尊神社（大阪府大阪市）
素盞嗚尊神社（大阪府高槻市）
素盞嗚尊神社（大阪府吹田市）
素盞鳴尊神社 （大阪府箕面市）
須佐之男命神社（大阪府摂津市）
素盞嗚神社（兵庫県西宮市）
須佐男神社（兵庫県尼崎市）
素盞嗚神社（兵庫県宝塚市）
素盞嗚命神社（兵庫県宝塚市）
須佐男神社（兵庫県伊丹市）
素盞鳴神社（兵庫県神戸市東灘区）
素佐男神社（兵庫県神戸市灘区）
素盞嗚神社（兵庫県佐用郡佐用町）
素盞嗚神社（奈良県生駒市）
素戔嗚神社 (奈良県平群町久安寺)
素戔嗚神社 (奈良県平群町信貴畑)
素盞嗚神社（奈良県斑鳩町）
素盞雄神社（奈良県桜井市）
須佐男神社（奈良県大和郡山市）
須佐男神社（奈良県磯城郡田原本町）

中国地方

素盞嗚神社（岡山県和気郡和気町）
素盞嗚神社（広島県福山市） – 祇園信仰発祥、式内社、備後国一宮、旧県社

九州地方

須佐能袁神社（福岡県久留米市） – 通称: 祇園神社
素盞嗚神社（福岡県八女市）
素盞嗚神社（福岡県うきは市）

総本社について

素盞嗚神社の総本社は、一般的には京都市の八坂神社とされています。しかし、兵庫県姫路市の広峯神社を総本社とする説もあり、神社の起源や歴史的な経緯によって、見解が分かれることがあります。

その他の関連事項

素盞嗚神社は、祇園信仰や牛頭天王信仰と深く結びついており、これらの信仰が地域に根付く中で、多様な姿を見せてきました。また、須佐神社、天王神社など、他の神社とも関連性があるため、それぞれの神社を比較してみるのも興味深いでしょう。

まとめ

素盞嗚神社は、スサノオを祭神とする神社で、祇園信仰や牛頭天王信仰と深く関連しています。日本各地に点在し、それぞれ異なる歴史や文化を持っています。この記事を通じて、素盞嗚神社の多様な側面と、その背後にある深い歴史に触れていただければ幸いです。

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