紫雷匠

紫雷 匠：相撲界の波乱の軌跡

紫雷匠（しでん たくみ）は、東京都町田市に生まれ、木瀬部屋に所属する現役大相撲力士です。彼の本名は芝匠（しば たくみ）で、1991年12月24日に誕生しました。身長は176.3cm、体重は156.9kgで、最高位は2024年9月場所において西十両6枚目を記録しています。

来歴

紫雷は幼少期から相撲に親しんできました。祖父の影響で、町田市立小山田南小学校の4年生の時に市のわんぱく相撲大会で準優勝し、相撲道場（立川錬成館）に通い始めました。しかし、入門当初は大相撲力士になることを考えていなかったものの、中学校時代には全国中学校相撲選手権大会で3位、全国都道府県中学生相撲選手権大会でベスト8にまで成長します。高校では埼玉栄高校に進学し、同級生と共に全国高等学校総合体育大会相撲競技大会で優勝するなどの実績を残しました。

大学は日本大学商学部に進み、団体戦では優勝や準優勝を経験しましたが、2年次には不調に見舞われました。それでも、大学生活の最後に相撲の楽しさを再認識し、大相撲入りを決意。2014年に木瀬部屋に入門し、初土俵を踏みます。

大相撲での活躍

紫雷は入門の年に序二段優勝を果たし、以降急速に成績を伸ばしていきました。2015年には幕下優勝を手にし、翌年には十両昇進を目指して番付を上げ続けました。しかし、2020年に怪我を負い全休を余儀なくされ、そこから再起に向けた挑戦が始まります。

2021年には一度十両に昇進したものの、違法賭博問題によって謹慎休場が決まり、一時は幕下へと落ちてしまいました。この間、食事がのどを通らずに体重も激減。しかし、休場期間中には相撲への情熱が再燃し、2023年には十両復帰を果たします。

不祥事からの復帰

新十両としての場所を謹慎からスタートし、冷静に実力を発揮するために努力を重ねました。2023年5月の場所では活躍し、9場所ぶりに十両に戻ることができました。復帰後のコメントでは、周囲に迷惑をかけたことへの感謝と、今後への決意を語っています。

私生活と人柄

紫雷は賭博問題に際して、性格が良好であるとの評判があります。タニマチ筋からも「地味ながら真面目な努力家で、彼の悪口を聞いたことはない」との証言が寄せられています。また、趣味は読書や音楽鑑賞であり、特にmabanuaやサンダーキャットが好きとされています。

成績と改名

2024年7月場所終了時点で、紫雷の通算成績は268勝200敗23休（62場所）です。彼は、2014年から2021年11月まで芝匠として活動していましたが、2022年1月場所から紫雷に改名しました。これは「紫電一閃」に由来し、彼の成長と再起を象徴しています。

紫雷匠の相撲界でのチャレンジと復活は、多くの人々に感動を与え続けています。将来の活躍に大いに期待が寄せられるでしょう。

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