細川持賢

細川持賢の生涯と業績

細川持賢（ほそかわ もちかた）は、1403年に細川満元の三男として生まれました。彼は室町時代後期の武将として名を馳せ、摂津国分郡を治めた守護です。持賢は、元服の際に室町幕府の4代将軍である足利義持から偏諱を受けて名乗るようになりました。

嘉吉の乱と摂津守護への就任

持賢の政治的なキャリアは、嘉吉元年（1441年）の出来事に深く関わっています。この年、足利義教が赤松満祐により殺害される事件が発生し、嘉吉の乱が引き起こされました。この乱の後、赤松氏の領地の一部が室町幕府の直轄領となり、持賢はその代官に任命されました。これによって、彼は実質的に摂津中島郡の守護としての地位を確立しました。

その翌年、次兄の持之が亡くなると、持賢の甥である細川勝元が後を継ぎますが、まだ幼少だったため持賢が後見人として幕政に参加することとなりました。この過程で、彼は管領の畠山持国と対立することになります。持賢は勝元と共に持国を援助し、激しい権力闘争に巻き込まれていきました。

戦闘とその後

嘉吉3年（1443年）には、持賢は出家して道賢（どうけん）と名乗ることになります。義教の介入によって、彼が関わる大名家においてもお家騒動が続出しました。この騒動において、信濃国や加賀国では小笠原氏や富樫氏が家督争いを始め、持賢は支持する勢力を明確にしながら混乱を引き起こしました。

文安4年（1447年）、持賢は京都での徳政一揆を鎮圧すべく出陣し、戦後には勝元の後見を辞しました。

応仁の乱と死

応仁元年（1467年）、持賢は応仁の乱が勃発する際、土佐国の軍勢を率いて東軍として参戦しますが、残念ながら翌年に生涯を閉じ、その活動の幕を下ろしました。享年は66歳でした。

持賢は養子を迎え、甥の成賢と、分家から政国を養子として迎えました。家督は政国が継承することとなります。

系譜と関連事項

持賢の系譜は、彼の父である細川満元や母、そして夫人に関する情報は不詳ですが、持賢には吉良義真の妻がいたと言われています。また、自身の子供として細川勝氏も名を挙げられます。養子の細川成賢は持之の子であり、政国は持春の子です。これらの系譜が示すように、彼の家系は室町時代において一大勢力となる基盤を築いていました。

持賢の一生は、室町時代の混乱した政治状況を背景に、彼自身の武将としての力と影響力を発揮したものでした。彼の業績は後の歴史においても大きな意味を持ち、室町時代の重要な局面に大きく関与したことが評価されています。

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