細川高久

細川 高久（ほそかわ たかひさ）についての詳細

細川高久は、室町時代中期に生きた武士であり、淡路守護である細川氏の一門に属しました。彼は足利義晴の御部屋衆として知られ、重要な役割を果たしました。高久は、足利義政の時代に淡路守護家の名跡を受け継ぎ、政誠の子息または近親者と考えられています。

足利義政の治世において、細川高久の「高」の文字は、後の足利義澄から偏諱を受けたものであると見られています。高久は、永正6年（1509年）2月12日に将軍職に復帰した足利義稙に帰参し、政誠と共に出仕した「彦五郎」が高久である可能性が指摘されています。また、政誠が出家した際に、義澄の没落に伴い供奉した「細川淡路刑部少輔」が高久に比定されています。

享禄4年（1531年）においては、近江国坂本にいた足利義晴の申次を務めていたことが確定しており、これは高久に関する記録が残っている貴重な証拠です。天文5年（1536年）には義晴が隠居した際、内談衆が形成され、その中に高久の名前が見つかります。これにより、彼が義晴の父である義澄に仕えていたことが大きな要因として考えられています。

さらに、高久の子である晴広が大内氏の使者として活動していたり、彼の母が天文9年（1540年）に周防国で亡くなったことが分かっています。このため、大永元年（1521年）9月に言及される「細川伊豆守殿」が高久である可能性も指摘されています。

また、大舘常興の日記には、高久が天文7年（1538年）9月1日に京都の無量寿院から幕府に持ち込まれた訴えを内談衆と共に審議した記録があります。さらに同年の2月29日には、三聖寺からの寺領に関する訴えについても高久は幕府が正式に下知を下すべきだと意見を述べたという事実があります。

同11年2月18日に、高久が内談衆として二位法印浄感という僧からの訴えを評議した際には、将軍の意向に従って対処すべきだとの意見を持ったことが記されています。

これらの記録を通じて、細川高久は単なる武士ではなく、政治的な活動にも積極的に関与していたことが多くの証拠から明らかになっています。彼の生涯を通じての行動は、室町時代における武士の役割や権力構造を理解する上でも大変重要です。今後も細川高久に関する研究が進むことで、さらなる彼の活躍や当時の社会状況が明らかになることが期待されます。

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