細渕太麻紀

細渕太麻紀（ほそぶち たまき）は、1971年に生まれた日本のアートディレクター、アートコーディネーターです。埼玉県川越市出身で、現在は神奈川県横浜市に在住しています。

経歴

1993年、写真家・細江英公主宰の写真教室【CORPUS】の第5期生として参加しました。同期には、佐々木六介（現・画家）、菊地美紀、西岡浩記、笠井爾示、大井慶子、そして2期生の谷口雅彦（途中加入）がいました。彼らと共に写真集団CUM-ADMIXを結成し、実験的な展示を数回開催しましたが、翌年には解散しました。

1994年には、多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻を卒業しました。

1996年からは、PHスタジオにて「都市に棲む」をテーマに美術と建築の分野で活動を開始しました。この間、国内外の様々な展覧会や野外プロジェクトに多数参加しました。

2004年より、BankART1929の立ち上げから企画運営全般に携わるようになり、以降はアートコーディネートを中心に活動しています。BankART1929は、歴史的建造物を活用したアートスペースであり、その運営において重要な役割を担いました。

2022年3月、BankART1929の代表であった池田修氏が逝去されました。その後、細渕太麻紀が後任として代表代行に就任し、BankART1929の運営を引き継いでいます。それまで副理事長を務めていた細渕が、その経験と知識を活かし、組織の運営を担っています。

活動の概要

細渕太麻紀は、写真集団での活動を皮切りに、美術、建築、そしてアートコーディネートの分野で幅広く活躍しています。特にBankART1929においては、立ち上げから企画運営、そして代表代行としての役割を担い、その運営の中心人物として組織を支えています。彼女の活動は、アートシーンだけでなく、地域文化の発展にも貢献していると言えるでしょう。

細渕のキャリアは、単一の分野にとどまらず、多様な表現形式と活動領域にまたがっています。初期の写真集団での実験的な試みから、都市空間をテーマにした美術と建築の活動、そしてアートスペースの運営まで、その活動の幅は非常に広いと言えます。これらの活動を通じて、彼女はアートの多様な可能性を追求し、社会とのつながりを模索し続けています。

彼女のキャリアは、一つの専門分野に留まらず、複数の分野を横断的に活動している点が特徴的です。これは、現代のアートシーンにおいて、多様な視点とアプローチを持つアーティストが求められていることを示す一例とも言えるでしょう。また、組織運営におけるリーダーシップも発揮しており、アート界における重要な存在として活躍しています。

外部リンク

BankART1929

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