細畑駅

細畑駅（ほそばたえき）

細畑駅は、岐阜県岐阜市細畑五丁目に位置する名古屋鉄道各務原線の駅です。駅番号はKG15が付与されています。

歴史

細畑駅は、1926年（大正15年）1月21日に各務原鉄道の駅として開業しました。その後、路線の運営主体は変遷を重ねます。1935年（昭和10年）3月28日には合併により名岐鉄道の駅となり、さらに同年8月1日には社名変更に伴い名古屋鉄道の駅となりました。昭和中期に入ると、駅の運営体制にも変化が現れます。1967年（昭和42年）2月16日には無人化されました。

駅舎の構造も時代と共に変化しました。1979年（昭和54年）3月18日にまず上り線が高架化され、同年12月16日には全面的な高架化が完了しました。これにより、駅周辺の交通円滑化に貢献しています。平成に入り、駅のシステム化も進みました。2006年（平成18年）12月16日にはトランパスと駅集中管理システムが導入され、利用者の利便性が向上しました。ICカードへの対応も進み、2011年（平成23年）2月11日にはmanacaの供用が開始されました。なお、トランパスについては2012年（平成24年）2月29日をもって供用が終了しています。

駅構造

細畑駅は、4両編成の列車に対応した相対式ホーム2面2線を有する高架駅です。現在は駅集中管理システムが導入されており、普段は係員が配置されない無人駅として運用されています。管理業務は名鉄岐阜駅が行っています。

改札口は地上部分に1箇所設置されています。改札付近には自動券売機と自動精算機がそれぞれ1台ずつ備えられています。自動券売機では、通勤manaca定期券（新規・継続）や通学manaca定期券（継続のみ）の購入も可能ですが、名鉄ミューズカードでの決済は時間帯（7:00～22:00）が限られています。自動精算機では、ICカードへのチャージなども行うことができます。

ホームと地上にある改札口との間の移動は階段のみで、エレベーターなどのバリアフリー設備やトイレは設置されていません。

各務原線内では、田神駅と切通駅の間にある当駅を含む区間が唯一の高架区間です。駅の北方にはJR高山本線を乗り越えるための築堤高架が見られます。また、駅の構造上の特徴として、ホーム全体が半径300mの曲線上に位置しており、大きくカーブしている様子が確認できます。

利用状況

駅の利用状況について、名古屋鉄道が発行した資料に基づくと、近年は1日あたりの平均乗降人員が概ね1500人から2000人程度で推移しています。

例えば、『名鉄120年：近20年のあゆみ』によると、2013年度の1日平均乗降人員は1,787人でした。この数値は、名鉄全駅275駅中では187位、各務原線18駅中では8位にあたります。

さらに過去を遡ると、『名古屋鉄道百年史』に記載された1992年度の1日平均乗降人員は1,456人でした。この時点では、岐阜市内線均一運賃区間内の駅を除く名鉄全342駅中196位、各務原線18駅中11位という順位でした。これらのデータから、乗降人員数は時期によって変動はあるものの、各務原線内では比較的利用者が多い駅の一つであることが分かります。

駅周辺

細畑駅は岐阜市内にありますが、駅のすぐ南側を流れる境川を渡ると、羽島郡岐南町に入ります。駅の直下には国道156号（岐阜東バイパス）が通っていますが、駅の出入口は国道とは反対側の東側に設けられています。

駅周辺には、タクシー乗り場が整備されています。また、複数のバス路線も利用可能です。駅の北側には、岐阜市のコミュニティバスである373バスの「細畑華南」バス停があり、県総合医療センター方面やイオン各務原店方面への路線が運行されています。さらに、駅の南側には岐阜バスおよび岐南町線の「細畑」バス停があり、JR岐阜駅や岐阜大学病院方面、あるいは岐南町三宅方面へのアクセスを提供しています。

隣の駅

名古屋鉄道
KG 各務原線
■普通
田神駅（KG16） - 細畑駅（KG15） - 切通駅（KG14）

細畑駅に停車するのは普通列車のみとなります。

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