終止符

終止符（しゅうしふ）についての詳細

終止符は、文書において文の終わりを示すための記号です。主に横書きで用いられ、英語では「ピリオド（period）」または「フルストップ（full stop）」と呼ばれています。アメリカ[[英語]]では「ピリオド」が主に使用される一方、イギリス英語では「フルストップ」が一般的です。日本語においては縦書き文書で句点「。」が多用されるのが特徴です。

文末を示す役割

横書き文書では「。」や「．」のいずれかが使用されますが、通常は一方に統一されているため、混用は避けられます。公用文においては、文化審議会からのガイドラインにより「。」を用いることが推奨されており、学術的な文脈を除いて「．」の使用を控えるべきとされています。また、日本語と欧文が混在する文章では、「。」と「．」が共存する例があります。この場合、前の文字種に基づいて使い分けることが一般的ですが、理学系の文書などでは「．」に統一する流れが多くなっています。

文末の明示だけでなく、英語の略語や頭字語の最後にも終止符を用いるケースが多く見受けられます。たとえば「Mr.」や「Dr.」のように、略称には終止符が打たれますが、イギリスではこの点を省略することがよくあります。また、語中音の省略にはアポストロフィー（’）が使用され、略語はそのまま記載されることが多いです。例えば「U.S.A.」は「United States of America」の略称です。

数の区切りと年月日の表示

国によっては小数点や数の区切りに終止符が使用されます。日本、中国、英語圏などでは小数点として「．」が用いられ、ヨーロッパ大陸では千や百万の区切りに終止符を使う文化もあるため、12.345のように表記されます。

また、年月日を示す際にも終止符が使用されることがあります。JIS規格では、年・月・日を分けるために終止符を使うことが定められています。たとえば、「令和2年6月23日」は「令02.06.23」と表記されることがあります。

コンピュータ関連用語

技術の進化に伴い、コンピュータ関連用語でも「ドット」と名付けられ、プログラミング言語でよく使用されます。たとえば、C[[言語]]やJavaではクラスの要素参照などに用いられ、PascalやRubyでは範囲指定に2つのドット（..）を用いることが一般的です。さらに、Prologでは文の終わりを示すために終止符を使用します。これにより、プログラマーの作業やシステムの操作が明確に行えるようになります。

縦書きと終止符の置き換え

日本語では、横書きの終止符を縦書きにするときに句点や中黒に置き換えることがあります。さらに、特定の表現（No.など）は縦中横に変換されるなど、文脈に応じた使い分けが求められます。一方で、外国語の用語やドメイン名については終止符が通常の位置に配置されることがあります。

終止符の慣用表現

終止符に関連する慣用句として「終止符を打つ」や「ピリオドを打つ」という表現があり、物事の終了や完了を示す際に使われます。このように、終止符は単なる記号にとどまらず、文化やルールに影響を与える重要な要素なのです。

終止符が含まれる名前

終止符自体は固有名詞や単語に含まれることは少ないですが、例外として「S.T.A.L.K.E.R.」や「本田美奈子.」のように、名付けの一環として使われることもあります。特に本田美奈子.については、名前の後にピリオドを設けることで改名した事例があります。

このように、終止符は書き言葉、特に文書やプログラムにおいて重要な役割を果たす記号であり、さまざまな文化やルールに影響を与えています。

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