絵本美術館 森のおうち

絵本美術館 森のおうち：安曇野の絵本と出会う場所

長野県安曇野市に位置する「絵本美術館 森のおうち」は、国内外を問わず、現代絵本の魅力を伝える私立美術館です。安曇野アートラインにも加盟しており、自然豊かな環境の中で、絵本の世界を存分に楽しむことができます。

美術館の構成

美術館は、主に1階と2階、そして別棟のコテージから成り立っています。

1階には、企画展や作品展示を行う展示室、絵本の購入や関連グッズの販売を行う売店、そして約50名収容可能な多目的小ホールがあります。このホールでは、絵本の読み聞かせ会や発表会、音楽会など、様々なイベントが開催されています。

2階には、もう一つの展示室に加え、約8000点もの絵本や資料を閲覧できるライブラリーが設けられています。絵本愛好家にとって、まさに宝庫と言えるでしょう。

別棟には、洋室4室と和室2室からなるコテージがあり、美術館を訪れた人々が宿泊することも可能です。安曇野の自然に囲まれた静かな環境で、ゆっくりと絵本の世界に浸ることができます。

貴重なコレクション

「森のおうち」は、数々の貴重な絵本の原画を所蔵しています。特に注目すべきは、宮沢賢治作品を題材とした小林敏也氏の作品「雨ニモマケズ」や、高野玲子氏の「どんぐりと山猫」といった、日本の絵本史に残る名作の原画です。

また、イギリスの現代絵本作家バーナデット・ワッツ氏の「マッチ売りの少女」や「くつやのマルチン」（トルストイの「愛あるところに神あり」が原作）、アルゼンチンのファッションイラストレーター、デリア・カンセラの「不思議の国のアリス」といった、国際的な作品も多数収蔵しています。これらの作品は、年5～6回、企画展として展示内容が変更され、来館者を飽きさせません。

アクセスと情報

美術館へのアクセスは、お車の場合、長野自動車道安曇野ICから約20～30分です。JR東日本穂高駅・有明駅からも、車で約10分とアクセス良好です。無料駐車場は約30台分用意されています。

美術館に関する詳しい情報は、公式ウェブサイトやSNS（X、Instagram） 、YouTubeチャンネルなどで確認できます。

参考資料

『安曇野の美術館』 郷土出版社 1999年
『信州美術館散歩』 信濃毎日新聞社出版局 2002年 ISBN 978-4784098101
* 『長野県ミュージアムガイド』 長野県博物館協議会 2017年

「森のおうち」は、絵本の魅力を再発見し、豊かな感性を育むことができる場所です。安曇野を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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