網守将平

網守 将平（あみもり しょうへい）

基本情報

網守将平は、1990年に東京で生まれた日本の音楽家で、主に作曲家として知られています。彼は音楽の基礎を幼少期から築き、現在では多ジャンルにわたる幅広い音楽活動を展開しています。

来歴

彼の音楽的な旅は、4歳の頃に始めたピアノから始まりました。10歳の頃には作曲に手を染め、音楽に対する興味を深めていったものの、中学生時代はやや惰性の部分もありました。しかし、音楽高等学校での「記念受験」で意外にも合格を果たしたことで、彼は真剣に音楽に向き合うようになります。

その後、東京藝術大学音楽学部作曲科に進学し、2012年に卒業しました。2015年には大学院の音楽研究科修士課程を修了し、音楽の基礎をより深めました。クラシックおよび現代音楽の作曲でキャリアをスタートさせた彼は、次第にポップミュージックやサウンドアートの分野にも足を踏み入れ、創作活動を多彩に展開しています。

音楽活動

網守は、多くのアーティストとのコラボレーションを重ねており、大貫妙子やDAOKOなどの楽曲において作編曲を手がけています。また、CMやテレビ番組の音楽制作にも携わり、様々なメディアでの楽曲提供を行っています。特に、NHK Eテレの『ムジカ・ピッコリーノ』では音楽監督として、劇伴音楽や劇中演奏曲のアレンジを担当しています。さらに、2022年には映画『百花』の音楽を担当し、2023年には神山まるごと高等専門学校の校歌「KAMIYAMA」の編曲を手がけました。

2023年には自身初となるバンドQUBITを結成し、新たな音楽のスタイルに挑戦するなど、活動の幅を広げています。

影響とスタイル

彼は音楽家として多くの偉大な音楽家に影響を受けています。クラシック音楽の巨匠ドビュッシーやサティ、また現代音楽においてはリゲティ、フェルドマン、グリゼー、近藤譲、黛敏郎などが彼の作風に反映されています。加えて、音楽だけでなく、時空間や音響的な要素、他の芸術分野との融合といった視点も彼の創作に強い影響を与えています。

受賞歴

網守将平の実績は輝かしく、数々の賞を受賞しています。

• - 2007年には第31回ピティナピアノコンペティション特級において新曲課題曲賞を受賞。
• - 2011年には東京藝術大学で長谷川良夫賞を獲得。
• - 2012年に第17回東京国際室内楽作曲コンクールで入選。
• - 2013年には第23回京都フランス音楽アカデミーでメシアン賞を受賞。さらに同年、第82回日本音楽コンクール作曲部門で第1位に輝き、明治安田賞を獲得しました。
• - 2015年には東京藝術大学大学院でアカンサス音楽賞を受賞し、同年のContemporary Computer Music Concerts 2015（CCMC2015）では梅沢英樹との共同作品でACSM116賞を受賞しました。

まとめ

網守将平は、さまざまな音楽スタイルを兼ね備えた多才な音楽家です。彼の音楽は現代的な感覚を持ちながら、クラシックのきちんとした基盤をもっています。これからの活動が、さらなる音楽シーンの変化を促すことが期待されます。

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