綾小路護

綾小路護

綾小路護（あやのこうじ まもる）は、明治25年（1892年）10月27日に生まれ、昭和48年（1973年）10月21日に没した、大正から昭和期にかけての政治家、華族です。彼は貴族院の子爵議員であり、綾小路家の19代当主を務めました。旧姓は野宮氏で、位階は正四位でした。

経歴

東京で子爵・野宮定穀の五男として生まれた綾小路護は、後に綾小路家18代当主・綾小路家政の養子となりました。大正10年（1921年）4月30日、養父の死去に伴い子爵を襲爵しました。

学歴としては、大正9年（1920年）に京都帝国大学経済学部を卒業しています。卒業後は十五銀行に入行し、その後、横山工業の監査や帝国鉱業開発の監事などを歴任しました。また、歌会始においては、講頌役を務めました。

政治家としては、大正14年（1925年）7月10日に貴族院子爵議員に選出され、研究会に所属して活動しました。大蔵省委員や税制調査会委員なども務め、昭和22年（1947年）5月2日の貴族院廃止までその職にありました。

栄典

綾小路護は、その功績により以下の栄典を受けています。

昭和9年（1934年）4月29日 - 勲四等瑞宝章
昭和15年（1940年）4月29日 - 勲四等旭日小綬章
昭和17年（1942年）5月12日 - 勲三等瑞宝章
没後 - 勲二等瑞宝章

親族

綾小路護の親族には、以下のような人物がいます。

実母：野宮餘年子（嵯峨実愛七女）
養母：綾小路晨子（石山基正三女）
妻：綾小路雪子（有馬頼之長女）
長男：綾小路有功（1924-） - 綾小路家20代当主。
長女：章子（1927-） - 味の素社長鈴木重明の元妻。離婚後、高級雀荘「李白」を経営。客とのトラブルで事件を起こした。
二男：綾小路有昭（1929-2015） - 富国生命保険常務。岳父に貝島燃料工業社長・貝島栄一（炭鉱王貝島太助孫）。
三男：綾小路有恒（1932-）
二女：康子（1933-） - 貝島信人(貝島栄一の子）の妻
三女：睦子 - 八十島武夫（八十島親義二男）の妻

人物

綾小路護は、政治家、華族として多岐にわたる活動を行い、日本の社会に貢献しました。また、文化的な活動にも関わり、歌会始での役割も果たしました。彼の生涯は、日本の近代史における華族の役割や、社会の変化を反映するものと言えるでしょう。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
平野健次編『日本音楽大事典』 平凡社、1989年。ISBN ISBN 978-4-582-10911-5
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 上下巻』霞会館、1996年。

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