総曲輪

総曲輪（そうがわ）

総曲輪は、富山県富山市の中心に位置する町名で、郵便番号は930-0083です。この地域の名前はかつて富山城の外堀が「曲輪」と呼ばれていたことに由来しています。現在では、総曲輪通り商店街を中心に、中央通り商店街や西町商店街などと共に富山県内最大の繁華街を形成しています。

地域の特色と町名

総曲輪は1丁目から4丁目まで存在し、それぞれのエリアに異なる特色があります。街の顔とも言える1丁目は、夜になると賑わいを見せる歓楽街で、スナックやバー、キャバクラなどが立ち並んでいます。このエリアは「桜木町」とも呼ばれ、県内でも有名な歓楽地です。暴力団排除特別強化地域に指定されており、治安が保たれています。

2丁目には本願寺富山別院が位置し、飲食店が増加し賑やかさが増しています。特に週末は多くの人々で賑わいます。3丁目は、県下最大の商店街である総曲輪通り商店街を中心に、商業活動が活発に行われています。多くの店舗が集まり、地域の人々や観光客にとって重要な集いの場所となっています。4丁目には、かつての総曲輪小学校の跡地に立つ地域包括ケア施設や専門学校があり、地域に貢献する施設が充実しています。

歴史的背景

このエリアは、もともと富山城の外堀であり、明治時代までは藩の役所や屋敷が存在していました。1880年頃から埋め立てが進むとともに、多くの店舗が並び始め、多様な文化が育まれてきました。特に1885年の火災後には復興が進み、さまざまな娯楽施設ができて繁華街に成長しました。1945年の富山大空襲を経て、スズラン灯やネオンのアーチが設置され華やかさが加わったものの、商店街は火災被害も経験しながらも、1960年代にはアーケードの導入などが行われました。

現在の繁華街

現在、総曲輪通り商店街には大手モールから桜橋電車通りまで続くアーケード街が広がり、地元の人々や観光客にとって欠かせない場所となっています。2007年には総曲輪フェリオが建設され、さまざまな専門店が集まる複合商業施設になっています。グランドプラザは、地域のイベントや集いの場としても利用されています。

また、ユウタウン総曲輪という新しい複合商業施設も2016年に開業し、シネマコンプレックスや宿泊施設が揃っており、賑わいを見せています。過去には西武富山店があったエリアでも再開発が進んでおり、様々な商業施設や高層マンションが整備されています。

未来の開発と再生

地域の再開発計画は進行中で、商業ビルや高層マンションの建設を通じて、魅力的で便利な都市空間が生み出されています。2017年には地域包括ケア施設なども完成し、住環境の向上も図られています。周辺には教育機関や文化施設も点在しており、地域の活性化に寄与しています。

このように、総曲輪は地域の商業活動の中心地としてだけでなく、人々の生活を支える大切な場所として、今後の発展が期待されています。

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