総社町高井

総社町高井

群馬県前橋市に属する総社町高井（そうじゃまちたかい）は、市域の西部に位置する地域です。郵便番号は371-0856が割り当てられています。2013年の時点における面積は約0.21平方キロメートルでした。

地理

この地域は、前橋市の西部、雄大な流れを見せる利根川の右岸側に位置しています。具体的には、利根川の右岸からやや西方に広がる八幡川台地の上に形成されています。台地という地形が、地域の特性の一つとなっています。

歴史

総社町高井は、古くから人々の生活が営まれてきた歴史を持つ土地であり、その地名が確認できるのは南北朝時代にまで遡ります。戦国時代を経て江戸時代に入ると、地域の領有者は頻繁に変わりました。まず総社藩の領地でしたが、寛永10年（1633年）には高崎藩の支配下に入ります。その後、宝永7年（1710年）には江戸幕府の直轄領（幕府領）となり、さらに寛保3年（1743年）には沼田藩領へ移管されました。最終的に、延享4年（1747年）からは前橋藩の領地として明治維新を迎えることとなります。

明治時代に入り、1889年（明治22年）4月1日、町村制が施行されたのに伴い、旧高井村は総社町、植野村と合併して西群馬郡総社町の一部となりました。この際、かつての村名を継承し、「総社町大字高井」と称されるようになります。1896年（明治29年）4月1日には、西群馬郡と片岡郡の統合という郡制の変更により、総社町は群馬郡に所属することになりました。

昭和時代に入り、1954年（昭和29年）4月1日、総社町は周辺の1町5村とともに前橋市に編入されました。この市への編入を機に、旧総社町にあった大字は、新たな町名として「総社町」の冠称を付けられ、「前橋市総社町高井町」となりました。さらに時代が進み、1976年には、前橋西部工業団地の造成が進められた地域の一部が「高井町1丁目」として、独立した町域として区切られました。

地名の由来

「高井」という地名の起源については、地域の地理的な特徴に由来すると考えられています。具体的には、八幡川台地の上に存在する「高井戸神護水」と呼ばれる湧水地に関係があると伝えられています。台地の比較的高い場所にある井戸や清らかな湧き水が、地名の由来となったのでしょう。

交通

鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR上越線および吾妻線が乗り入れる群馬総社駅です。ただし、この駅は総社町高井の隣接地である総社町植野に所在しています。地域内には国道は通っていませんが、幹線道路として複数の県道が整備されています。前橋市と伊香保温泉を結ぶ主要ルートである群馬県道15号前橋伊香保線や、地域の交通を支える群馬県道161号南新井前橋線などが地域内を通っています。

主な施設

地域内には、生活関連の施設として、衣料品店のユニクロ 前橋総社店などが立地しています。

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