緑山スタジオ・シティ

緑山スタジオ・シティについて

緑山スタジオ・シティ（みどりやまスタジオ・シティ、Midoriyama Studio City）は、神奈川県横浜市青葉区に位置するテレビスタジオで、TBSホールディングスにより所有されています。このスタジオは株式会社緑山スタジオ・シティ（MSC）によって運営されており、略称はMSCです。

歴史的背景

緑山スタジオは、1971年に当時の東京放送（現：TBSホールディングス）が郊外への社屋移転計画の一環として、横浜市緑区に土地を取得したことから始まります。当初の目的は、すべての番組制作をこの地で行うことでしたが、距離の問題や作品の掛け持ちが難しいという理由から、成果的にはすべての番組制作は実現しませんでした。その結果、このスタジオは主にパッケージ番組の収録特化型の施設として開設されました。

スタジオの管理は当初東京放送が行っていましたが、後に運営効率を考慮して子会社の設立が決定され、株式会社緑山スタジオ・シティが設立されました。TBSホールディングスはスタジオの不動産を所有し、専用のスタジオとして利用されています。

主な機能と利用

緑山スタジオでは、TBS制作のテレビドラマやバラエティ番組の収録が頻繁に行われています。特に人気のあるプログラムには、「SASUKE」や「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」があり、これらの番組は全国的にも知名度が高いです。基本的には貸しスタジオの形態を取っており、TBS以外の主要な放送局でも使用されています。

このスタジオの特筆すべき点は、広大な敷地いっぱいに設けられたオープンセットです。このエリアは、ドラマやCM撮影などで多岐にわたって使用されており、時代劇の背景としても利用されることがあります。特に近年では、2020年の「オールスター感謝祭」特別企画として、赤坂5丁目ミニマラソンに代わり「緑山2100番地ミニマラソン」が開催され、多くの視聴者に楽しんでもらいました。

スタジオの進化

スタジオの数は当初4つでしたが、時代の技術に対応するため、2000年代には5つのハイビジョン対応スタジオが追加され、さらに2023年12月には配信メディア向けのM6スタジオも完成しています。

このように、緑山スタジオは常に時代のニーズに合わせて変化し続けており、全スタジオは完全にハイビジョンに対応した機能を備えています。アメリカで放送されている『SASUKE』（日本名称：Ninja Warrior）においては、マウント・ミドリヤマという名称で知られています。

アクセス

スタジオへのアクセスは、小田急小田原線や東急こどもの国線を利用することが可能です。交通手段としては、駅からのバスサービスが充実しており、使用者はそれを利用してスタジオへスムーズに移動することができます。バスの運行頻度も高く、周辺地域からアクセスしやすいのが特長です。

関連情報

緑山スタジオには、過去に「TBS緑山塾」なる俳優や声優、タレントを育成する養成所が存在していました。著名な出身者には、歌手の徳永英明や渡辺かおるが挙げられます。現在は時々短期の養成セミナーが開かれる程度で、かつてのように大規模な養成所は存在していません。

このように、緑山スタジオ・シティは日本のテレビ制作の重要な拠点として、歴史を持ちながらも常に新しい時代に挑戦しています。

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