緑川ダム

緑川ダムについて

緑川ダム（みどりかわダム）は、熊本県下益城郡美里町に位置する国土交通省が管理するダムです。このダムは一級水系に属する緑川水系の上流部に建設されており、主に洪水調整、かんがい、河川維持、発電を目的とした多目的ダムです。ダムは重力式コンクリートで築かれた本体とロックフィル式の脇ダムの2つから成り立っています。ダムによって形成された人造湖の名称は肥後みどりかわ湖（ひごみどりかわこ）です。

しょうがい

緑川ダムは、九州背陵山系のひとつである三方山を源流とする緑川の流域にあり、これまで数多くの洪水に見舞われてきました。そのため、地域の人々からの要請を受け、昭和34年（1959年）に予備調査が開始され、昭和46年（1971年）に完成を迎えました。主ダムの特徴としては、堤頂部がZ字型に湾曲し、独特の形状を持っています。

ダムの特徴

ダムの主な機能は、洪水調整だけでなく、農業用水の供給や発電も含まれています。周囲には広場も整備されており、訪れる人々にとって憩いの場となっています。脇ダムは増水時のみ使用され、通常時には水が溜まらない設計となっているため、周辺の利用が促進されています。

建設までの経緯

緑川ダムの建設に至る経緯は、以下の通りです：

• - 1959年：緑川ダムの予備調査が始まる。
• - 1964年4月：調査事務所が設置され、実施計画調査が開始。
• - 1966年4月：工事事務所を設置。
• - 1967年11月：損失補償基準協定書に調印。
• - 1968年1月：本体工事に着手。
• - 1969年4月：基本計画を告示。
• - 1971年3月：ダムが完成。
• - 1971年4月：管理所が設置され、本格的に運用が開始される。

アクセス情報

緑川ダムへのアクセスは非常に良好です。九州自動車道の松橋ICまたは御船ICから車で約30分、またJR交通センター駅からはバスを利用し約80分の距離となっています。最寄りのバス停からは徒歩で25分の距離なので、訪れる際には事前にルートを確認しましょう。美しい自然に囲まれた環境は、観光地としても訪れる価値があります。

参考資料

ダムに関するさらに詳しい情報は、九州地方整備局や日本ダム協会の公式サイトをご覧ください。

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