緒川駅

緒川駅（おがわえき）

緒川駅は、愛知県知多郡東浦町緒川にある、JR東海の武豊線に所属する駅です。駅番号はCE02。大府駅と武豊駅を結ぶ路線のほぼ中間に位置し、東浦町の北部に広がる緒川地区にあります。この地区は、大型商業施設「イオンモール東浦」がある商業地としても知られています。

歴史

緒川駅は、武豊線の開通に合わせて1886年に開業しました。しかし、その翌年には大府駅の新設に伴い、一度廃止されています。その後、地域住民の請願運動が実を結び、1900年に再び駅が開業し、現在の緒川駅に至っています。特筆すべきは、1995年に武豊線の駅として唯一高架化されたことです。

初代緒川駅

1886年3月、武豊駅と熱田駅を結ぶ鉄道路線の開通と同時に、初代緒川駅が開業しました。しかし、わずか1年後の1887年9月、大府駅の開業により廃止されました。大府駅は、東海道本線と武豊線を接続する重要な駅として機能することになりました。

2代目緒川駅

初代駅の廃止後、緒川村（現在の東浦町）では、村の振興のために駅の再設置を求める運動が起こりました。その結果、1900年3月に2代目の緒川駅が開業しました。当初は旅客営業のみでしたが、1903年からは貨物と荷物の取り扱いも開始されました。

1975年に貨物の取り扱いが廃止され、1984年には荷物の取り扱いも廃止されました。これにより、旅客のみを扱う駅となり、国鉄分割民営化を経てJR東海に継承されました。

年表

1886年3月1日：初代緒川駅開業
1887年9月10日：大府駅開業に伴い初代駅廃止
1900年3月1日：2代目緒川駅開業
1903年4月1日：貨物と荷物の取り扱い開始
1909年10月12日：武豊線の駅となる
1941年8月：跨線橋を新設
1975年11月15日：貨物の取り扱いを廃止
1984年2月1日：荷物の取り扱いを廃止
1987年4月1日：JR東海が継承
1995年2月19日：駅と駅付近を高架化
2006年11月25日：ICカード「TOICA」利用開始
2013年9月30日：JR全線きっぷうりばの営業を終了
2013年10月1日：無人化
2020年3月18日：エレベーターと多機能トイレが供用開始

駅構造

緒川駅は、高架橋上にある2面2線の相対式ホームを持つ高架駅です。単線区間に位置するため、列車の交換が可能です。駅の出入口は西口と東口の2か所があり、エレベーターが設置されています。

高架化以前は地上駅であり、現在と同じ相対式ホーム2面2線を使用していました。駅舎は現在の1番線に隣接して建設され、両ホームを結ぶ跨線橋も設置されていました。

現在は大府駅が管理する無人駅ですが、以前は業務委託駅としてJR全線きっぷうりばが設置されていました。2013年10月1日より、遠隔案内による集中管理システムが導入され、無人化されました。

のりば

利用状況

愛知県統計年鑑によると、1日平均の乗車人員は以下の通りです。

(省略)

停車列車

緒川駅には、武豊線の全列車が停車します。

駅周辺

駅周辺は住宅地が広がっており、少し東に離れた場所には国道366号バイパス沿いに大型店舗が立地しています。東へ1kmほど進むと刈谷市に入ります。

イオンモール東浦
スポーツデポ東浦店
ホームセンターコーナン知多東浦店
東浦町役場
東浦郵便局
東浦町中央図書館
緒川城跡
於大公園

バス路線

緒川駅東口には、東浦町運行バスと知多乗合のバス停があります。東浦町運行バスは町内各地へ、知多乗合は中部国際空港や刈谷駅方面へ運行しています。また、JRバス関東・JR東海バスの高速バスも発着しています。

隣の駅

JR東海

武豊線

尾張森岡駅 (CE01) - 緒川駅 (CE02) - 石浜駅 (CE03)

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