縁を結いて

シングル『縁を結いて』について

「縁を結いて」は、堂本剛が2011年4月6日にリリースした4枚目のシングルであり、彼のソロ活動における通算9作目となる作品です。この曲は日本テレビ系列の番組『スッキリ!!』の4月度エンディングテーマとして起用されており、堂本剛にとっては約5年ぶりとなるタイアップ付きのシングルとなります。これにより、実質的には前作の「The Rainbow Star」以来のタイアップ作品となることが注目されています。

シングルのリリースは、約1年7か月ぶりとなり、堂本剛名義での作品は前回と同様です。本作からは、「SHAMANIPPON」というレーベル名義での販売が開始されましたが、ジャンルコードなどの規格品番には変更はありません。さらに、このシングルは初回限定盤が2種、通常盤が1種の3種類で発売されたことも特徴的です。

初回限定盤Aには、約8分間の「縁を結いて」のミュージッククリップが収録されたDVDが付属しており、一方、初回限定盤Bには約30分のドキュメンタリーが収められています。また、通常盤にはカップリングとして「時空」と「赤いSinger」の2曲が収録されています。

「時空」は、堂本剛が奈良で開催された平城遷都1300年祭に出展した曼荼羅をテーマに制作された曲であり、実際彼自身が出演していたテレビ番組『24CH△NNEL』内でも披露されるなど、彼のアートとの関わりを感じさせる作品です。もう1曲の「赤いSinger」は、鼓動をテーマにした楽曲であり、なんと堂本自身の鼓動音が収録されています。このように、多彩なアプローチと内容が盛り込まれたシングルとなっています。

参加ミュージシャンは、堂本剛自身を含め、十川ともじ、屋敷豪太、吉田建など多くの優れたアーティストが関わっており、それぞれの専門技術が新たな音楽表現を生んでいます。特に、「縁を結いて」の音源は奈良県天川村の天河大弁財天社で録音され、独特な響きを持つ楽曲に仕上がっています。

このシングルは発売後、KARAの「ジェットコースターラブ」によってオリコンチャートで初登場1位を逃したものの、初動売上枚数は前作を上回るという成果を挙げました。また、初回プレス分にはIDを同封することで音楽制作現場の見学イベントに応募できる特典もあったため、ファンにとっても興味深いイベントとなりました。

さらに、2012年3月20日から近畿日本鉄道がこの楽曲を発車メロディとして使用したことも特筆すべき点です。これは、奈良市出身の堂本剛が観光特使を務めていることに由来しており、近鉄がアーティストの楽曲を発車メロディに採用した初の事例として、記憶に残る出来事となりました。このメロディは、約1年使用される予定が最終的に2017年3月19日まで延長されました。

「縁を結いて」は、堂本剛の音楽的活動のひとつの集大成として、多くのファンに愛される作品となっています。

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