羅(ら)について
羅(ら)は、
中国と朝鮮にみられる姓です。漢字表記は同じですが、発音は異なります。
中国の姓「羅」
中国語では「ルオ」と発音します。
中国大陸では非常に一般的な姓の一つで、2020年の調査では1400万人以上がこの姓を名乗っています。
台湾でも比較的多い姓です。
著名な人物
中国の羅姓の著名人には、以下のような人物がいます。
羅憲: 三国時代の武将。
羅貫中: 『
三国志演義』などの作者として知られる作家。
羅栄桓: 中華人民共和国の元帥。
羅瑞卿: 中華人民共和国の軍人(大将)。
羅邦強: 台湾で有名な豚まん店「蓬萊」の創業者。
羅辰雄: 羅邦強の息子で、現蓬莱の代表取締役社長。
羅援: 中国人民解放軍の
少将、軍事評論家。
羅俊: 中国の
物理学者。
羅維: 香港の映画監督。
羅志祥: 台湾の芸能人。
朝鮮の姓「羅」
朝鮮語では、
韓国では「ナ」、北朝鮮では「ラ」と発音されます。朝鮮半島にも複数の氏族が存在し、多くの人がこの姓を名乗っています。
著名な人物
朝鮮の羅姓の著名人には、以下のような人物がいます。
羅大用: 李氏朝鮮の武臣。
羅雄培: 韓国の元
副首相兼財政経済院長官。
羅卿瑗: 韓国の
国会議員。
羅鍾一: 大韓民国の外交官、元駐日大使。
羅午淵: 韓国の
国会議員。
羅東熙: 北朝鮮の政治家。
ジェミン(羅渽民): 韓国の歌手。
氏族
羅姓の氏族は10
余り存在しますが、その中でも羅州羅氏と錦城羅氏が大多数を占めています。
羅州羅氏: 2000年の調査では、3万3800世帯、10万8139人が確認されています。
錦城羅氏: 2000年の調査では、1万2869世帯、4万493人が確認されています。
まとめ
羅姓は、
中国と朝鮮において広くみられる姓です。両地域において著名な人物を輩出しており、それぞれの文化の中で重要な役割を果たしてきました。
中国では「ルオ」、朝鮮では「ナ」または「ラ」と発音され、異なる発音を持つ点も特徴的です。この姓を持つ人々は、それぞれの地域社会において重要な存在であり続けています。
関連項目
朝鮮人の姓の一覧
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