羅南区域

羅南区域（ラナムくいき）

羅南区域は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）咸鏡北道清津市に属する行政区域です。この地域は、日本統治時代には第19師団司令部が置かれ、軍都として重要な役割を果たしました。また、咸鏡北道の道庁所在地でもありました。
現在も、朝鮮人民軍（北朝鮮軍）の重要な軍事拠点として機能しています。

地理

羅南区域は、清津市の南部に位置し、日本海に面しています。

行政区画

現在、羅南区域は19の洞と2つの里を管轄しています。

歴史

羅南区域の歴史は、咸鏡道鏡城郡の一部であった時代に遡ります。日本統治時代には咸鏡北道に属していました。

1914年 - 鏡城郡梧村面に羅南町、美吉町、生駒町、初瀨町が設置されました。
1915年 - 大日本帝国陸軍の第19師団司令部がこの地に置かれました。
1920年 - 咸鏡北道庁が鏡城から羅南に移転し、軍事と行政の中心地として発展しました。この時期、多くの日本人が居留していました。
1930年 - 梧村面が分割され、羅南面と鏡城邑が発足しました。
1931年 - 羅南面が羅南邑に昇格しました。
1940年3月 - 羅南邑の一部が清津府に編入されました。

年表

1960年10月 - 咸鏡北道羅南市羅興洞・平和洞・梨谷洞・豊谷洞・解放洞・新興洞・龍岩里・羅北里・漁游里・富潤里・檜郷里・鳳岩里・龍川里をもって、清津市羅南区域が設置されました（7洞5里）。
富潤里が富潤洞に昇格しました。
解放洞が羅城洞に改称されました。
龍川里が漁游里に編入されました。
1963年11月 - 清津市の昇格に伴い、清津直轄市羅南区域となりました（8洞5里）。
羅興洞・羅城洞の各一部が合併し、羅興一洞が発足しました。
羅興洞の残部および羅城洞・新興洞の各一部が合併し、羅興二洞が発足しました。
1967年 - 富潤洞が富潤労働者区に降格しました（7洞1労働者区5里）。
1970年7月 - 清津直轄市の降格に伴い、咸鏡北道清津市羅南区域となりました（7洞4里）。
富潤労働者区・漁游里が新設の清津市富潤区域に編入されました。
1977年11月 - 清津市の昇格に伴い、清津直轄市羅南区域となりました（7洞4里）。
1978年10月 - 鏡城郡九徳里を編入しました（12洞3里）。
鳳岩里の一部が分立し、楽園洞・セゴリ洞・鳳泉洞が発足しました。
羅北里が羅北洞に昇格しました。
九徳里が恩徳洞に昇格しました。
1985年7月 - 清津直轄市の降格に伴い、咸鏡北道清津市羅南区域となりました（12洞3里）。
1987年 - 楽園洞の一部が清津市松坪区域農圃一洞の一部と合併し、楽園一洞が発足しました（15洞3里）。
楽園洞の残部が清津市松坪区域農圃一洞の一部と合併し、楽園二洞が発足しました。
鳳泉洞の一部が分立し、鳳泉一洞が発足しました。
鳳泉洞の残部が清津市富潤区域漁游里の一部と合併し、鳳泉二洞が発足しました。
羅北洞が分割され、羅北一洞・羅北二洞が発足しました。
1991年 - 鳳泉二洞が分割され、富岩洞・龍川洞が発足しました（18洞3里）。
鳳泉一洞の一部が分立し、鳳泉二洞・鳳泉三洞が発足しました。
1993年1月 - 清津市富潤区域富潤一洞・富潤二洞・千水洞・古城一洞・古城二洞・ソンバウィ洞・阿陽洞・漁游里を編入しました（18洞1労働者区4里）。
富潤一洞・富潤二洞・千水洞・古城一洞・古城二洞・ソンバウィ洞・阿陽洞が合併し、富潤労働者区が発足しました。
1994年3月 - 富潤労働者区・漁游里が新設の清津市富潤区域に編入されました（18洞3里）。
1999年 - 檜郷里が檜郷洞に昇格しました（19洞2里）。

羅南市

羅南市としての歴史も、この地域には存在しました。

1914年 - 咸鏡北道鏡城郡梧村面として発足しました。
1920年 - 咸鏡北道庁が鏡城から羅南に移転しました。
1930年 - 鏡城郡梧村面の一部が分立し、羅南面が発足しました。
1931年 - 羅南面が羅南邑に昇格しました。
1940年3月 - 羅南邑の一部が清津府に編入されました。
1943年 - 羅南邑が清津府に編入されました。
[1945年] - 咸鏡北道清津府、鏡城郡龍城面の各一部が合併し、羅南市が発足しました。
1949年 - 清津市の一部を編入しました。
1952年12月 - 郡面里統廃合により、咸鏡北道羅南市、鏡城郡鏡城面の一部地域をもって、羅南市を設置しました。羅南市に以下の里が成立しました（13里）。
羅興里・平和里・梨谷里・豊谷里・解放里・新興里・檜郷里・龍岩里・鳳岩里・羅北里・漁游里・龍川里・富潤里
1955年 - 羅興里が羅興洞に昇格しました。平和里が平和洞に昇格しました。梨谷里が梨谷洞に昇格しました。豊谷里が豊谷洞に昇格しました。解放里が解放洞に昇格しました。新興里が新興洞に昇格しました（6洞7里）。
1960年10月 - 羅南市は廃止され、羅興洞・平和洞・梨谷洞・豊谷洞・解放洞・新興洞・檜郷里・龍岩里・鳳岩里・羅北里・漁游里・龍川里・富潤里が新設の清津市羅南区域に編入されました。

交通

平羅線
羅南駅

施設

羅南製薬工場

出身者

若秩父髙明 - 羅南陸軍官舎で生まれました。

脚注

外部リンク

（朝鮮語） 中央日報北韓ネット・北韓地名辞典

関連項目

第19師団
羅南師管区

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