美乃家セントラル・ステイション

美乃家セントラル・ステイションは、1976年に結成され1980年に解散した日本のポップバンドです。ヴォーカリスト・大橋純子のバックバンドとして結成され、佐藤健や土屋昌巳が在籍していたことで知られています。

結成の背景

1973年当時、ヤマハ音楽振興会には「L.M制作室」という部署が存在しました。L.Mとはlight music（軽音楽）の略称で、室長は後に編曲家・作曲家として活躍する萩田光雄が務め、船山基紀や佐藤健が在籍していました。佐藤は大橋純子と出会い、1974年6月に大橋は22歳で歌手デビューを果たします。

バンドの結成と活動

1976年、佐藤健は大橋純子のバックバンドとして美乃家セントラル・ステイションを結成します。第一期メンバーは、佐藤健、見砂和照、小田健二郎、土屋昌巳（後に一風堂を結成）、滝本大助、福田郁次郎、高杉登でした。この年、美乃家セントラル・ステイションは大橋純子とともに各地の大学の学園祭に招かれ、大橋が「学園祭の女王」と呼ばれるようになることに貢献しました。1977年4月に発売された大橋純子のサード・アルバム『RAINBOW』以降は、「大橋純子&美乃家セントラル・ステイション」とクレジットされるようになります。

1979年には第二期美乃家セントラル・ステイションが始動。メンバーは、見砂和照と土屋昌巳が脱退し、佐藤健、小田健二郎、土屋潔、マーティー・ブレイシー、六川正彦、後藤輝夫となりました。1980年4月にアルバム『HOT LIFE』を発売し、同年内に解散しました。解散後の1981年には、大橋純子のアルバム『Tea For Tears』のアレンジを萩田光雄が手掛けています。

ディスコグラフィ

アルバム
『RAINBOW』（1977年4月発売） - 1994年にCD化
『CRYSTAL CITY』（1977年11月発売） - 1994年にCD化
『沙浪夢 SHALOM』（1978年6月発売） - 1994年にCD化
『FLUSH』（1978年12月発売） - 1994年にCD化
『FULL HOUSE』（1979年6月発売） - 1994年にCD化
『Motions & Emotions』（ベスト盤、1979年11月発売）
『HOT LIFE』（1980年4月発売） - 1994年にCD化

シングル
シンプル・ラブ/今シルエットのように (1977.04.05)
ミスター・スマイル/ラヴィン・スプーンフル (1977.09.05)
クリスタル・シティー/FUNKY LITTLE QUEENIE (1978.01.05)
FUNKY LITTLE QUEENIE/SIMPLE LOVE（英語盤） (1978.01.25)
スターライト・トレイン/センチメンタル・レディ一 (1978.04.25)
ラプ・マシーン (1978.08.05)
A面曲「たそがれマイ・ラブ」は美乃家セントラル・ステイションの演奏ではありません。
サファリ・ナイト (1978.11.25)
B面曲「火のように水のように」は美乃家セントラル・ステイションの演奏ではありません。
ビューティフル・ミー/9月になったら (1979.06.25)
あなたにはわからない/メルヘンの終り (1979.11.25)
カナディアン・ララバイ/WELCOME TO MUSIC LAND (1980.04.05)

関連事項

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