美作共同バス

美作共同バス（みまさかきょうどうバス）

美作共同バスは、岡山県美作市に本社を構える地域密着型の乗合バス事業者です。神姫バス岡山地区の路線撤退を受け、美作市内の貸切バス事業者6社が共同出資し、2009年に設立されました。

概要

神姫バスから引き継いだ路線は、「津山 - 大原線」の一部である勝間田 - 大原間、真加部 - 大原間、後山 - 大原 - 大原中学校間です。神姫バス時代のバス停ポールも譲渡され、社名表記を変更して再利用されています。そのため、現在も神姫バス仕様のバス停ポールが残っているのが特徴です。運賃の支払いには、神姫バスで利用可能だったNicoPaや全国交通系ICカードは使用できません。

出資会社

のと香
吉野自動車

本社・営業所

本社営業所: 岡山県美作市今岡754-7

沿革

2009年7月7日: 資本金300万円で株式会社美作共同バス設立（現在は900万円）。
2009年10月1日: 神姫バス岡山地区からの路線を引き継ぎ、営業開始。
2012年4月1日: 大原駅 - 真加部上 - 勝間田駅線の運行経路を変更。
2013年9月: 4社が撤退。

運行路線

大原駅 - 湯郷温泉 - 勝間田駅線
大原駅 - 中町下 - 五名 - 作東バスストップ前 - 江見駅前 - 平福 - 林野 - 湯郷温泉 - 林野 - 林野駅前 - 黒土 - 勝間田駅
大原駅 - 真加部上 - 勝間田駅線
大原駅 - 中町下 - 大原中学校前 - 小野上 - 能登香温泉口 - 真加部上 - 美作IC - 林野駅前 - 林野 - 湯郷下 - 美作ラグビーサッカー場入口 - 勝間田駅
土曜・休日は運休。
真加部上で美作市営勝田バスに接続。
後山 - 大原駅 - 大原中学校前線
後山 - 太田 - 大原駅 - 中町下 - 大原中学校前
土曜・休日は運休。

車両

通常は5両を所有し、そのうち4両が運行に使用されています。美作市からの助成金によりバスを購入し、関東地区のNOx規制対象の中古車両を導入することでコストを抑えています。

現在の車種

いすゞ2KG-LR290J4 (2021年式): 元横浜市交通局と京王電鉄バスの日産ディーゼルKC-JP250NTNの代替として初の新車を導入。2台在籍。
いすゞKL-LV280L1 (2003年式): 元山陽バスの移籍車で2020年に導入。
日野KK-RX4JFEA (2003年式): 館山日東バスから自家用を経て2015年に導入。
いすゞPJ-LV234L1 (2006年式): 最古参車だった日野KC-HU3KLCAの代替として導入。

過去の車種

日産ディーゼルKC-JP250NTN (1996年式): 2009年の開業時に京王バスグループと横浜市交通局から4台導入、2021年までに全車廃車。
いすゞKC-LT333J (1996年式): 2009年開業時に予備車として相鉄バスから1台導入、2020年に廃車。
日野KC-HU3KLCA (1998年式): 2018年に中国バスから1台導入（最初の所有者は神戸市交通局）、2022年に廃車。


特記事項

美作共同バスでは、かつて様々な事業者からの中古車両が活躍していました。中には、京王電鉄バス、相鉄バス、横浜市交通局といった大手事業者の車両も含まれており、そのバラエティに富んだ車両構成は、バスファンからも注目を集めていました。近年は新車も導入され、車両の世代交代が進んでいます。

参考文献

代替バス運行へ新会社設立　神姫撤退で美作市6業者 山陽新聞WEB NEWS（2009年8月29日）

関連項目

神姫バス
神姫バス津山営業所
中鉄北部バス
美作市営バス
赤磐市広域路線バス
なぎバス

外部リンク

* 美作共同バス

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