美加理

美加理（みかり） - 日本の舞台女優

美加理（みかり）は、1962年3月27日生まれの日本の舞台女優で、東京都東村山市出身です。彼女は中学生の頃から演劇部に所属し、早くからその才能を開花させました。1979年、17歳の時に「福井美加里」という名義で寺山修司の製作・演出による舞台「青ひげ公の城」に出演し、プロデビューを果たしました。この舞台は、彼女の演技キャリアのスタート地点となり、その後の活動に大きな影響を与えました。

デビュー後、美加理は演劇舎蟷螂や流山児祥の作品に出演し、舞台女優としての地位を確立しました。1990年には、宮城聰が設立した劇団「ク・ナウカ」に参加し、主演女優として人形振りを演じました。彼女の存在感と身体表現力は高く評価され、観客から「歌わないカナリア」と称されることもありました。彼女の演技は、緻密な感情表現と豊かな表現力によって、多くのファンを魅了してきました。

美加理の代表作には、流山児の演出による「ハムレット」や松尾スズキの「ふくすけ」があります。彼女は多様な役柄に挑戦し、舞台・ミュージカル・テレビドラマなどで幅広く活躍しています。その演技力から、俳優の成河は彼女に対して「憧れていた」と語るほどの影響力を持つ存在となっています。

彼女の映画キャリアは、1981年の「いつか見た楽園」で始まり、その後も数多くの作品に出演しています。主な出演作には、「夏の別れ」、「水のないプール」、「胸さわぎの放課後」、「遺産相続」などがあり、美加理は多様な役をこなしています。また、1994年に公開された「猫耳」や2015年の「幕が上がる」など、時代を超えた作品に携わっています。

テレビドラマにも出演し、1985年の「赤い秘密」では田村さなえ役で知られています。また、1986年には「新宿みだれ髪」や1987年の「胸キュン刑事」でもその名を馳せました。彼女は演劇だけでなく、テレビや映画のレパートリーを広げ、多フィールドで活躍しています。

彼女の個性あふれる演技スタイルは、業界内外からの注目を集めており、今もなお舞台での存在感を発揮し続けています。これからの活動にも期待が寄せられる美加理のキャリアは、観る者に感動を与え続けることでしょう。

関連人物

• - 寺山修司: 天井桟敷の劇作家・演出家
• - 宮城聰: 劇団ク・ナウカの代表・演出家
• - 昭和精吾: 演劇界での著名な人物

彼女の活躍を振り返ると、舞台だけでなく映画やテレビドラマでも幅広いジャンルでの表現力には常に注目されています。

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