群創光電

群創光電（イノラックス）とは

群創光電（Innolux Corporation）は、台湾を拠点とする世界的な液晶パネルメーカーであり、フォックスコングループの中核企業の一つです。日本語では、英文社名のイノラックスとも呼ばれることがあります。世界三大液晶パネルメーカーの一角を担い、その製品は、テレビ、パソコン、スマートフォンなど、様々な電子機器に利用されています。

設立と変遷

2003年1月14日に、フォックスコングループの子会社として設立されました。その後、2010年に奇美電子（チーメイ電子）と統宝光電（トポリー）を合併し、一時的に社名を奇美電子（Chimei Innolux）に変更しました。しかし、2012年12月には再び群創光電（Innolux Corporation）に戻し、現在の体制となっています。

生産拠点

群創光電は、台湾に14ヶ所の液晶パネル生産工場を所有しています。また、中国にも複数の生産拠点を持っており、深圳、寧波、南京、南海、上海などに工場を展開しています。

台湾の主な生産工場

竹南廠区（苗栗県竹南鎮新竹科学工業園区竹南園区）
平鎮廠区（桃園県平鎮市）
A廠・B廠・C廠・D廠（台南市南部科学工業園区台南園区）
F廠（高雄市南部科学工業園区高雄園区）
仁徳廠区（台南市仁徳区）
土城廠区（新北市土城区）

中国の主な生産工場

龍華廠区（広東省深圳市宝安区富士康科技工業園）
南京廠区（江蘇省南京市江蘇経済開発区）
上海廠区（上海市浦東外高橋保税区）
寧波区（浙江省寧波市出口加工区）
南海区（広東省仏山市南海区南海科技工業園）

歴史

群創光電の歴史は、合併前の各社の歴史と深く関わっています。

1998年8月、奇美電子（Chi Mei Optoelectronics）が創業。
1999年12月、統宝光電（TPO Displays）が創業。
2003年1月14日、群創光電（Innolux Display Corp.）が設立。
2006年10月、台湾証券取引所に上場。
2010年、奇美電子と統宝光電を合併し、一時的に社名を奇美電子（Chimei Innolux）に変更。
2012年12月、社名を群創光電（Innolux Corporation）に戻す。

親会社と関連会社

フォックスコン・テクノロジー・グループ：親会社。
奇美実業：合併前の奇美電子の元親会社。
金仁宝グループ：合併前の統宝光電の元親会社。

参考資料

朝元照雄『台湾の企業戦略』（勁草書房、2014年）の第４章「群創光電（イノラック）の企業戦略」

外部リンク

群創光電股份有限公司公式ウェブサイト（中国語・英語）

もう一度検索