群馬県道62号沼田大間々線

群馬県道62号沼田大間々線

群馬県道62号沼田大間々線（ぐんまけんどう 62ごう ぬまたおおまません）は、群馬県沼田市からみどり市へと続く重要な県道です。この道は、赤城山の北側を走り、山の東にある大間々地区とを結びつける役割を果たしています。このルートは、主に山岳地帯を通るため、風光明媚な景色が広がっており、地元住民や観光客にとって貴重な道となっています。

概要

この道路は、赤城山と袈裟丸山の間に位置する小出屋峠を経由することで、古くから存在した「根利道」に基づいています。この古道は、農産物や養蚕関連の物流に使われていた歴史があります。また、赤城山を丸ごと包む山々の中で、最も北から東へのアクセスを提供する重要な役割を担っています。冬期間には、国道120号金精道路が閉鎖されるため、北部群馬と栃木県日光市との最短アクセス路としても機能します。

路線データ

• - 総延長: 50.9439 km
• - 実延長: 41.6544 km
• - 重用延長: 9.2895 km
• - 起点: 沼田市上之町（上之町交差点、国道120号・国道401号・群馬県道1号沼田檜枝岐線交点）
• - 終点: みどり市大間々町大間々（大間々町6丁目交差点、国道122号・国道353号・群馬県道69号大間々世良田線・群馬県道70号大間々上白井線・群馬県道73号伊勢崎大間々線交点）

歴史

この道の歴史は古く、明治末期から徐々に車道として整備され始めました。最初は群馬県の予算で里道として利用されていましたが、過疎地域を通り抜けるため道幅が狭く、冬には積雪により通行が厳しいという課題がありました。1990年代以降は、緊急地方道路整備事業が進められ、大規模改良工事が行われてきました、これによりトンネルの掘削や新規架橋が実現し、より通行しやすい道へと改善されました。

年表

• - 1913年（大正2年）7月: 峠越えの車道が開通
• - 1920年（大正9年）4月: 沼田大間々線として群馬県道に指定
• - 1954年（昭和29年）8月: 主要地方道に認定
• - 1993年（平成5年）5月: 県道沼田大間々線が主要地方道として指定される
• - 2004年（平成16年）3月: 楡高トンネルを含む改良区間約3kmが全面供用開始

現在の路線状況

現在、県道62号の長さは約40kmで、最近の改良によりトンネル開削やバイパス化が進んでいるため、通年通行可能な状態が確保されています。しかし、一部区間では依然として狭い道幅やカーブの多い道が続いており、注意が必要です。また、過去には多くの路線付け替えが行われており、その結果として、過去の営林署の軌道跡を利用した区間も存在します。

通称と交差する道路

この道路は「利根沼田望郷ライン」や「東国文化歴史街道」とも呼ばれています。また、多くの重複区間があり、交通の要所としての重要性を示しています。

沿線の施設

沿線には、歴史的な建物や観光名所が点在しており、沼田市立沼田小学校やみどり市大間々博物館など、地域の文化を感じる場も多く存在します。

このように、群馬県道62号沼田大間々線は、単なる交通路を超えて、地域の歴史や文化を支える重要な役割を担っている道路です。

もう一度検索