東国文化歴史街道

東国文化歴史街道

東国文化歴史街道は、群馬県南部を網羅する国道17号、国道122号、国道353号、国道354号とその旧道、接続道路を指す愛称です。この街道は、日本ロマンチック街道と同様に、観光振興を目的とした観光街道の一つとして位置づけられています。

概要

この街道沿いには、旧石器時代の岩宿遺跡、古墳時代の太田天神山古墳、古代から中世にかけての律令制に関わる国府・官衙・荘園の遺跡（新田荘遺跡など）、そして前近代の中山道や日光例幣使街道の宿場（倉賀野宿など）といった、東国文化を象徴する史跡や文化財が数多く点在しています。また、この街道を拠点として、足尾銅山や日光といった近隣県の名所旧跡へのアクセスも可能です。

東国文化歴史街道という名称は、道路地図、カーナビゲーションシステム、地図検索サービスサイトのオンライン地図などにも表示され、地元住民だけでなく、ツーリング愛好家などにも広く利用されています。

街道の全体像は、国道354号の起点である君が代橋東交差点（国道17号との交点）、国道354号沿いの東北自動車道館林インターチェンジ、そして国道122号の栃木県境の3点を頂点とする三角形に沿った形状をしています。

群馬県には、この東国文化歴史街道の他にも、日本ロマンチック街道、上毛三山パノラマ街道、西上州やまびこ街道など、個性的な名前を持つ観光街道が多数存在することで知られています。

形成する道路

東国文化歴史街道は、以下の道路によって構成されています。

国道17号高崎前橋バイパス（高前バイパス）: 高崎市並榎（君が代橋東交差点）- 前橋市本町1丁目（本町一丁目交差点）
国道50号: 前橋市本町1丁目（本町一丁目交差点） - 前橋市本町2丁目（本町二丁目交差点）
国道122号: みどり市東町沢入（栃木県境） - 桐生市広沢町1丁目（広沢町一丁目交差点）、太田市龍舞町（県道2号分岐点） - 館林市小桑原町（小桑原交差点）
国道353号: みどり市大間々町大間々 - 前橋市富士見町小暮（畜産試験場交差点）
国道354号: 高崎市並榎（君が代橋東交差点）- 高崎市田町（田町北交差点）、高崎市綿貫町（綿貫町交差点） - 館林市赤生田町（館林インター前交差点）
国道407号: 太田市熊野町（追分交差点） - 太田市東本町（東本町交差点）
県道2号前橋館林線: 太田市東本町（東本町交差点） - 館林市北成島町（北成島町交差点）
県道4号前橋赤城線: 前橋市本町2丁目（本町二丁目交差点） - 前橋市富士見町小暮（畜産試験場交差点）
県道12号前橋高崎線: 高崎市新後閑町 （新後閑町交差点） - 高崎市和田多中町（和田多中町交差点）
県道13号前橋長瀞線: 高崎市綿貫町（綿貫町交差点、国道354号との分岐点） - 高崎市綿貫町（綿貫町交差点、県道136号との分岐点）
県道25号高崎渋川線: 高崎市新田町 （新田町交差点） - 高崎市住吉町（住吉町交差点）
県道39号足利伊勢崎線: 太田市丸山町（丸山交差点） - 太田市石橋町（石橋十字路交差点）
県道68号桐生伊勢崎線: 桐生市広沢町1丁目（広沢町一丁目交差点） - みどり市笠懸町阿左美（阿左美下原交差点）
県道78号太田大間々線: 太田市石橋町（石橋十字路交差点） - みどり市笠懸町阿左美（阿左美下原交差点）
県道121号和田多中倉賀野線: 高崎市和田多中町（和田多中町交差点） - 高崎市倉賀野町（下町交差点）
県道134号新田町新後閑線: 高崎市新田町 （新田町交差点）- 高崎市新後閑町 （新後閑町交差点）
県道136号綿貫倉賀野停車場線: 高崎市綿貫町（綿貫町交差点） - 高崎市倉賀野町（下町交差点）
県道316号太田桐生線: 太田市熊野町（追分交差点）- 太田市丸山町（丸山交差点）

周辺の史跡・文化財

街道沿いには、数多くの史跡や文化財が点在しています。

岩宿遺跡
太田天神山古墳
綿貫観音山古墳
保渡田古墳群
上野国分寺跡
新田荘遺跡
倉賀野宿
金山城址
* 上野三碑

これらの史跡や文化財を巡ることで、東国文化の豊かな歴史と魅力に触れることができます。

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