群馬県道76号前橋西久保線

群馬県道76号前橋西久保線

群馬県道76号前橋西久保線（ぐんまけんどう76ごうまえばしにしくぼせん）とは、群馬県前橋市と伊勢崎市西久保町を結ぶ主要地方道です。この道路は国道17号から前橋市街地北部を通過し、赤城山の南側に広がる低い丘陵部を抜けて、伊勢崎市北部の国道50号に至ります。

概要

路線全体の長さは16.9230kmで、実際の走行距離は16.7597kmに及びます。起点は前橋市荒牧町の荒牧町交差点で、国道17号と国道291号が交わっています。終点は伊勢崎市西久保町の西久保町交差点で、ここで国道50号、群馬県道73号、群馬県道102号などと接続しています。

県道76号は、もともとは前橋市から佐波郡赤堀町までを結ぶ県道で、1994年に群馬県によって認定され、道路の名称も贈られました。

歴史

この道は江戸時代から続いており、信仰の対象である産泰神社へ向かう参拝道として利用されていました。近世からは「産泰道」と呼ばれ、この道を通じて多くの人々が神社へと通った記録があります。

1940年、赤堀村から前橋市までの区間が「赤堀前橋線」として県道に指定され、1959年には県道今井前橋線として再認定されました。1994年には現在の県道76号として認定され、その後の交通量の増加と道路整備が進んでいます。

路線の現状

現在、群馬県道76号は渋川市を経由して前橋市街地の北側を迂回する短絡路や地元の生活道路として広く使われており、交通量が非常に多いです。しかし、全線が2車線であり、特に丘陵の地域では急カーブが多く、交差点には右折車線が整備されていない場所も多く存在します。そのため、朝夕の交通ラッシュ時には渋滞が発生しやすいです。

通称と重複区間

この道路は「赤堀線」や「今井線」とも呼ばれています。また、沿道に位置する産泰神社にちなんで「産泰道路」とも称されます。さらに、群馬県道102号三夜沢国定停車場線との重複区間も存在します。

地理と主要交差点

道は前橋市と伊勢崎市を通過し、いくつかの主要道路と交差します。具体的には、国道17号や群馬県道151号、群馬県道4号、国道50号などとの交差点があります。特に、終点の西久保町交差点は国道50号と接続しており、信号機による交差点が多いため、こちらでも渋滞が見られることが多いです。

拡張と将来の計画

前橋市近くでは、国道17号上武道路の整備が進められています。この新たな道路が完成すれば、交通の変化が期待され、混雑緩和に寄与することでしょう。また、元々の道の一部である多田山切り通し区間は、過去に大規模な工事が行われ、多くの自然景観が変わりました。しかし、新たな開発計画も進行しているため、将来的には地域がさらに発展することが期待されています。

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