羽田京急バス東京営業所

羽田京急バス東京営業所について

羽田京急バス東京営業所（はねだけいきゅうばすとうきょうえいぎょうしょ）は、かつて存在した羽田京急バス株式会社の営業所で、京浜急行バスの分社として設立されました。この営業所は、全ての羽田京急バスの路線運行を管理していました。営業所記号は「NH」であり、貸切車両は「SNH」、特定車両に関しては「TNH」が用いられていました。また、京浜急行バスからの運行委託車両の識別には「H」が使用されました。

概要

羽田京急バスの営業所は、京急空港線の穴守稲荷駅の近くに位置しており、親会社である京浜急行バスの羽田営業所（初代）と隣接していました。2012年11月30日には、京浜急行バス羽田営業所が一時的に閉鎖され、羽田京急バスとしての運営が開始されました。さらに、穴守橋付近には高速バス車両の留置スペースが設けられていましたが、2015年にこのスペースは閉鎖され、後に同じグループのビジネスホテル「京急EXイン羽田」が建設されました。

羽田京急バスは、自社運行だけでなく、親会社からも路線の運行管理を受託していました。なお、車内放送は設立当初の社名「京急バス」のままで、会社解散まで変更されることはありませんでした。羽田空港を発着する路線では、日本語の他に英語での案内も行われ、国際的な利用者にも配慮がなされていました。

沿革

羽田京急バスは、1999年に京浜急行電鉄の完全子会社として設立されました。当初は、京急バス東京営業所として営業を開始し、その後羽田京急バスに社名を変更しました。2004年には羽田営業所からのリムジンバスの川空線が一般路線化されるなど、運営は順調に拡大していきました。在籍する車両のラインナップも多様化し、一般路線から高速バスまで様々なサービスを提供していました。

2018年4月1日、羽田京急バスは京浜急行バスに吸収合併され、営業所も羽田営業所（2代目）として再編されました。これにより、羽田京急バスとしての歴史は幕を下ろしました。

廃止路線と運行形態

羽田京急バスが営業を行っていた期間中には、いくつかの路線が廃止されました。その中には、蒲44系統という一般路線が含まれており、これは京浜急行電鉄羽田営業所の時代に1962年に新設され、2004年に廃止されるまで運行されていました。また、2010年には羽田空港国際線ターミナルの開業に伴い、新たな路線が開設されたものの、低利用のために早々に終了する路線もありました。

夜行高速バスにおいても複数の路線が運営されており、代表的なものとして「ルブラン号」や「マリーン号」がありました。しかし、時が経つにつれて逐次廃止され、最終的には数少ない路線のみが残されました。

車両について

羽田京急バスでは、様々なメーカーの車両が使用されていましたが、特にいすゞ製の車両が中心に配置されていました。一般路線車両は一時的に4メーカーから成ることもありましたが、最終的にはジェイ・バス製の車両に統一されました。特に羽田空港のターミナル間の連絡バスに使われる車両には、バスの種類に応じた特有の塗装が施されていました。このように、羽田京急バスは様々な形態のバスサービスを通じて、多くの顧客に寄り添った運営を行っていました。

まとめ

羽田京急バス東京営業所は、京浜急行バスの分社として、その運営を通して地域住民や観光客に貢献してきましたが、2018年にその役目を終えました。今後は、京浜急行バスとしての新たなスタートとなることで、サービスが引き継がれています。

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