翁久次郎

翁久次郎（おきな きゅうじろう）

プロフィール

翁久次郎は、1921年（大正10年）10月8日に生まれ、1996年（平成8年）9月2日に没した、日本の厚生官僚、そして実業家です。内閣官房副長官を歴任したことでも知られています。

経歴

富山県出身の翁久次郎は、富山高等学校を経て、1946年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業しました。翌年の1947年4月には、文官高等試験行政科試験に合格し、厚生省に入省、医務局事務官としてキャリアをスタートさせました。

その後、厚生省内で重要な役職を歴任し、大臣官房人事課長、児童家庭局長、社会局長、社会保険庁長官などを務めました。1977年8月23日には、厚生事務次官に就任し、厚生行政の中枢を担いました。

1978年12月から1982年11月にかけては、第1次大平内閣、第2次大平内閣、鈴木善幸内閣で内閣官房副長官（事務担当）として、政府の中枢で活躍しました。官僚としてのキャリアを終えた後も、厚生年金基金連合会理事長、日本グラクソ会長、全国社会福祉協議会会長など、様々な分野で要職を歴任しました。

家族

翁久次郎の家族には、以下のような人物がいます。

次男：翁邦雄 - 日本銀行金融研究所長を経て、現在は京都大学公共政策大学院教授を務めています。
義娘：翁百合 - 邦雄の妻で、日本総合研究所理事長、政府税制調査会会長を務めています。
叔父：翁久允 - 作家、ジャーナリストとして活動しました。
義父：佐上信一 - 内務官僚で、岡山県知事、長崎県知事、京都府知事、北海道庁長官などを歴任しました。

参考文献

秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
『現代物故者事典 1994～1996』日外アソシエーツ、1997年。

まとめ

翁久次郎は、厚生官僚として、また内閣官房副長官として、日本の社会福祉と行政に大きく貢献した人物です。その幅広い経験と知識は、官僚としての活動だけでなく、実業界や社会福祉の分野でも生かされ、多岐にわたる分野で日本の発展に尽力しました。彼の功績は、今日の社会にも大きな影響を与え続けています。

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