聶憲藩

聶憲藩（じょう けんはん）：清末民初の軍人、北京政府の要職を歴任

聶憲藩（1879年 - 1933年）は、字を維城といい、清朝末期から中華民国初期にかけての激動の時代に軍人として活躍し、北京政府で重要な地位を占めました。彼の父は聶士成という人物です。

日本留学と初期のキャリア

聶憲藩は、日本に留学し、東京振武学校で軍事に関する知識と技能を習得しました。帰国後は、直隷営務処提調、済南巡防営隊官、北洋督練公所参謀処総弁といった要職を歴任し、着実にキャリアを積み重ねていきました。

中華民国成立後の活躍

1912年（民国元年）に中華民国が成立すると、聶憲藩は署理山東登州鎮総兵に任じられ、軍人としての地位を確立しました。翌1913年8月には、煙台鎮守使に異動し、中将に昇進しています。1919年（民国8年）12月から1921年（民国10年）8月にかけては、安徽省省長を務め、行政官としての手腕も発揮しました。

1922年5月には、歩軍統領衙門統領に任命され、首都の警備という重要な任務を担いました。同年10月には、憲威将軍の位を授与されています。1924年（民国13年）10月、歩軍統領衙門が廃止されると、聶憲藩は京畿警備副司令に異動し、引き続き首都圏の警備に携わりました。

晩年

1933年（民国22年）、聶憲藩は54歳で生涯を閉じました。

聶憲藩は、清朝末期から中華民国初期という激動の時代に、軍人として、また行政官として、その能力を発揮し、社会に貢献しました。彼の足跡は、現代においても研究の対象となっています。

参考文献

徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。ISBN 978-7-202-03014-1。
安徽省地方志編纂委員会編『安徽省志 人物志』方志出版社、1999年。ISBN 7-80122-381-0。
* 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。ISBN 7-101-01320-1。

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