脊振山分屯基地

背振山分屯基地について

佐賀県神埼市に所在する背振山分屯基地は、航空自衛隊春日基地の分屯基地であり、脊振山の山頂に位置しています。この基地には、西部航空方面隊隷下の第43警戒隊をはじめ、西部高射群、指揮所運用隊の背振山中継班、作戦情報隊隷下の電波情報収集隊、第4収集隊、情報本部隷下の太刀洗通信所脊振山分室など、多様な部隊が配置されています。

歴史

背振山分屯基地の歴史は、第二次世界大戦後にまで遡ります。当時、日本に進駐した米軍は、朝鮮半島を臨む脊振山の地理的優位性に目をつけ、この地にレーダーと通信設備を設置しました。この米軍施設の存在が、現在の航空自衛隊の基地へと繋がる礎となりました。

2016年3月31日には、基地内に分散していた在日米軍の「脊振山通信施設」約1.36ヘクタールが日本に返還され、基地用地として組み込まれました。また、2021年7月1日には、第43警戒群が第43警戒隊へと改編されました。

配置部隊

背振山分屯基地には、以下の部隊が配置されています。

西部航空方面隊隷下
西部航空警戒管制団
第43警戒隊
西部高射群
指揮所運用隊 背振山中継班
作戦情報隊隷下
電波情報収集隊
第4収集隊
情報本部隷下
太刀洗通信所
脊振山分室

分屯基地司令は、第43警戒隊長が兼務しています。

関連情報

背振山分屯基地は、航空自衛隊の重要な拠点のひとつであり、関連施設として、レーダーサイトが挙げられます。また、この地で勤務経験のある人物として、漫画原作者の武論尊がいます。武論尊は自衛隊生徒を修了後、3曹に昇任し、3年間この基地に勤務していました。また、よど号ハイジャック事件時には同レーダーサイトの運用に従事していたという経歴も持っています。

脚注

航空自衛隊 背振山分屯基地

関連項目

航空自衛隊の基地一覧
中部航空警戒管制団
レーダーサイト
脊振山
武論尊

外部リンク

* 航空自衛隊 背振山分屯基地

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