脱線問答

脱線問答（だっせんもんどう）

『脱線問答』は、1978年4月6日から1984年3月22日まで、NHK総合テレビで放送されていたバラエティ番組です。この番組は、現代版の大喜利を目指して言葉遊びやなぞなぞ、さらにはとんちを楽しむことをテーマにしていました。視聴者に楽しさを提供することを目的として、多様な出演者たちが登場し、ユニークな回答や独自の視点を披露しました。

番組のテーマ曲は「お星が光るぴかぴか」という楽曲で、視聴者の記憶に残るキャッチーなメロディとして親しまれています。

出演者

司会

• - はかま満緒

番組の司会を担当し、進行役として番組の雰囲気を盛り上げました。

アシスタント

• - 五十嵐麻利江

声楽家として知られる五十嵐喜芳の娘で、番組に華を添える役割を果たしました。

解答者

• - 岡本信人

あまり洗練されていないが、答えが速いことが特徴でした。しばしば「早いのが取り柄」として指名される場面が見受けられました。

• - 土屋耕一
• - 高林由紀子
• - 岸ユキ
• - 水野晴郎

彼は挙手時に拳を握る独特のスタイルだったため、視聴者にも親しまれました。

• - 滝田ゆう

漫画家であり、ユニークな発想からの回答が高く評価されました。

• - 木ノ葉のこ

滝田とは仲が良く、彼とのやり取りが楽しいと感じた視聴者も多かったでしょう。

• - 浜美枝

他にも多くの解答者が参加し、番組の魅力を増していきました。

放送時間と地域差

この番組の放送時間は地域によって異なっていました。関東・甲信越や近畿では木曜日の19時半から20時まで放送され、一方で東海・北陸や九州などでは金曜日の22時から22時半に放送されていました。この違いは、当時の地域番組の放送方針によるものでした。例えば、東海・北陸では木曜枠で『北陸東海』が放送されるなど、地域色豊かな番組編成が行われていました。

1984年以降、この番組は地域番組の強化の方針により終了しました。そして、木曜日には紀行やドキュメンタリーが中心になり、金曜日には地域版の情報番組が増設されるという変化が見られました。これにより、放送時間は数回にわたり変更され、現在では金曜の19時半から19時57分に集約されています。

映像の保存状況

当時、放送局用のビデオテープ（2インチVTR）は高価で扱いが難しかったため、多くの映像が放送終了後に消去され、他の番組制作に活用されてしまいました。そのため、1982年までの映像はほとんど存在しません。現在、NHKに残っているのは1978年4月6日の放送分と、1983年4月から1984年3月までの一部のみです。

NHKでは、過去に放送された番組の映像を収集するために、制作関係者や一般視聴者に対してビデオテープの提供を呼びかけています。特に、マスターテープが失われてしまった番組については、情報を集める取り組みが続けられています。

関連項目

• - とんち教室
• - 連想ゲーム
• - ゲーム ホントにホント?
• - クイズ面白ゼミナール
• - チコちゃんに叱られる!

放送を通じて、視聴者に言葉の楽しさを届けた『脱線問答』は、今なお多くの人に愛され続けています。

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