高林由紀子

高林由紀子の女優としての軌跡

高林由紀子は、1945年12月10日生まれ、東京都出身の女優です。本名は浅妻由紀子。彼女の芸歴は、1964年に大映東京撮影所演技研究所に入所したことから始まりました。高校卒業と同時に、旧芸名である林千鶴として大映映画『十七才は一度だけ』でデビューを果たします。

1965年には、映画『夜の勲章』で田宮二郎の相手役を、また『座頭市地獄旅』では勝新太郎の相手役を演じました。同年にはテレビドラマ『てっぺん野郎』にもレギュラー出演しましたが、1966年には舞台女優を目指して大映を退社します。その後、芸名を本名の高林由紀子に改め、劇団雲の準団員となります。1969年、『わが命つきるとも』で舞台デビューを果たしました。

1970年には、『ヤングアクション プロフェッショナル』に紅一点のメンバーとして出演。この当時、彼女はアクションシーンに難しさを感じながらも、成功した際には喜びを感じていたと語っています。1975年には、演劇集団 円の創立に参加し、舞台を中心に活動の幅を広げました。

高林由紀子は、テレビドラマでは母親役を多く演じており、その温かみのある演技が多くの視聴者に支持されています。また、声優としても活動しており、海外ドラマ『チャーリーズ・エンジェル』のサブリナ役の吹き替えは彼女の代表作の一つです。近年は声優としての活動は減少していますが、DVDの追加収録などで過去の役を再演することもあります。

主な出演作品

テレビドラマ

高林由紀子は数多くのテレビドラマに出演しており、その演技力は幅広い役柄で高く評価されています。

『ザ・ガードマン』(1965年-1971年) - 林千鶴名義時代から出演。
『てっぺん野郎』(1965年) - 林千鶴名義での出演。
『キイハンター』(1970年-1973年)
『ヤングアクション プロフェッショナル』(1970年) - 柴田ゆう子役
『雑居時代』(1974年)
『Gメン'75』(1976年)
『太陽にほえろ!』(1976年,1980年,1983年)
『3年B組金八先生』(1980年,1999年)
『スチュワーデス物語』(1984年)
『大奥』(1984年)
『このこ誰の子?』(1986年-1987年)
『はぐれ刑事純情派』(1988年)
大河ドラマ『春日局』(1989年)、『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)
『ひとつ屋根の下』(1993年)
『未成年』(1995年)
『キャンパスノート』(1996年)
『成田離婚』(1997年)
『できちゃった結婚』(2001年)
『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(2014年)
『同窓生〜人は、三度、恋をする〜』(2014年)
『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』(2020年)
『相棒』(2022年)など、数多くの作品に出演しています。

映画

映画では、初期には林千鶴名義で出演していましたが、高林由紀子名義になってからも様々な作品で印象的な役を演じています。

『十七才は一度だけ』(1964年) - 林千鶴名義でのデビュー作。
『夜の勲章』(1965年) - 林千鶴名義。
『座頭市地獄旅』(1965年) - 林千鶴名義。
『その人は女教師』(1970年)
『二十歳の原点』(1973年)
『ゆずりは』(2018年)
『裸足で鳴らしてみせろ』(2021年)

吹き替え

海外ドラマや映画の吹き替えも数多く担当しており、その中でも特に有名なのが『チャーリーズ・エンジェル』のサブリナ役です。

『大草原の小さな家』
『チャーリーズ・エンジェル』 - サブリナ・ダンカン役。
『ナイル殺人事件』
『アガサ 愛の失踪事件』
『シャーロック・ホームズの冒険』

舞台

舞台女優としての活動も精力的に行っています。

『わが命つきるとも』(1969年)
『薔薇の館』(1971年)
『サド侯爵夫人』(1974年・1975年)
『リチャード三世』
『ファウスト』
『シーンズ フロム ザ ビッグ ピクチュアー』(2010年)
『初萩ノ花』(2014年・2020年)
『爪の灯』(2017年)
『藍ノ色、沁ミル指ニ』(2018年)
『ソハ、福ノ倚ルトコロ』(2022年)

高林由紀子は、その長いキャリアの中で、映画、テレビ、舞台と多岐にわたるジャンルで活躍を続けています。彼女の卓越した演技力と存在感は、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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