膿疱

膿疱（のうほう）とは

膿疱（pustule）は、皮膚にできる皮疹の一種で、内部に膿が溜まっている状態を指します。膿とは、主に死んだ白血球から構成される粘性の高い液体のことで、細菌などの病原体感染によって発生することが一般的です。

しかし、膿疱の中には、感染を伴わない無菌性のものも存在し、これらは無菌性膿疱と呼ばれます。

膿疱の特徴

見た目: 皮膚が盛り上がり、その内部に黄白色または白色の膿が透けて見える状態。
内容物: 主に白血球の死骸からなる粘性の高い液体。
原因: 細菌感染や炎症などが原因となる。

細菌性膿疱

細菌感染によって引き起こされる膿疱です。以下のような疾患で見られます。

毛嚢炎: 毛穴の炎症によって生じる膿疱。
伝染性膿痂疹: いわゆる「とびひ」で、水疱が破れて膿疱になる。
その他、多くの細菌性皮膚疾患

無菌性膿疱

細菌感染を伴わない膿疱で、炎症反応や免疫異常などが関与していると考えられています。以下のような疾患で見られます。

掌蹠膿疱症: 手のひらや足の裏に膿疱が多発する疾患。
膿疱性乾癬: 乾癬の一種で、膿疱を伴うタイプ。

膿疱と間違えやすいもの

水疱: 水疱は、内部に血清やフィブリンなどの液体が含まれており、膿疱と比較して粘性が低いのが特徴です。

参考文献

皮膚科学関連の専門書
医学論文

関連項目

皮膚科学
皮疹
膿瘍
膿

外部リンク

関連医療機関のウェブサイト
* 皮膚科専門医による解説記事

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