自然保護事務所

自然保護事務所について

自然保護事務所は、かつて日本の環境省に置かれていた出先機関の一つです。全国に11箇所設置され、国立公園の保護と管理を主な業務としていました。自然保護官が配置され、自然公園法、自然環境保全法、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律、自然再生推進法、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律などに基づき、自然環境の保全に努めていました。

2005年（平成17年）10月1日、自然保護事務所は地方環境対策調査官事務所と統合され、地方環境事務所として再編されました。この統合により、環境行政の効率化と、より広範な環境問題への対応が図られました。

各自然保護事務所の管轄区域と現在の状況

以下に、各自然保護事務所の管轄区域と、統合後の対応する地方環境事務所の名称を示します。

東北海道地区自然保護事務所 （現在の釧路自然環境事務所）
西北海道地区自然保護事務所 （現在の北海道[[地方環境事務所]]）
東北地区自然保護事務所 （現在の東北地方環境事務所）
北関東地区自然保護事務所 （現在の関東地方環境事務所、一部は東北地方環境事務所）
南関東地区自然保護事務所 （現在の関東地方環境事務所）
中部地区自然保護事務所 （主に長野自然環境事務所、一部は中部[[地方環境事務所]]）
近畿地区自然保護事務所 （主に近畿地方環境事務所、一部は中部[[地方環境事務所]]）
山陰地区自然保護事務所 （近畿地方環境事務所及び中国四国[[地方環境事務所]]）
山陽四国地区自然保護事務所 （現在の中国四国[[地方環境事務所]]）
九州地区自然保護事務所 （現在の九州[[地方環境事務所]]）
奄美沖縄地区自然保護事務所 （現在の那覇自然環境事務所）

関連情報

自然保護事務所の業務に関連する法律や制度、組織について以下にまとめました。

自然保護官: 自然保護事務所に配置され、自然環境の保全活動に従事する専門職。
地方環境事務所: 自然保護事務所が統合された現在の環境省の地方機関。
国立公園: 日本の優れた自然景観を保護するために指定された地域。
自然公園法: 国立公園や国定公園などの保護に関する基本法。
自然環境保全法: 自然環境の保全に関する基本法。
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律: 絶滅危惧種の保護を目的とした法律。
自然再生推進法: 劣化が著しい生態系の回復を目的とした法律。
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律: 鳥獣の保護と狩猟の適正化を目的とした法律。
環境省: 日本の環境行政を所管する省庁。

外部リンク

* 環境省


これらの情報は、自然保護事務所の歴史的背景や役割、関連する法律や組織を理解する上で役立ちます。自然保護事務所は既に存在しませんが、その業務は地方環境事務所に引き継がれ、現在も日本の自然環境保全のために重要な役割を果たしています。

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