至誠会第二病院

至誠会第二病院：地域医療を支える総合病院

至誠会第二病院は、東京都世田谷区上祖師谷に位置する、歴史と実績を誇る総合病院です。一般社団法人至誠会が運営しており、東京女子医科大学の創設者である吉岡弥生によって1929年11月に開設されました。当初は北多摩郡飯田町千歳村に「至誠会病院千歳村分院」として設立され、1936年には現在の名称である「至誠会第二病院」に改称されました。

長い歴史の中で、幾度かの増改築を経て、現在では複数の病棟と充実した医療設備を備えています。1962年には本館（後の西館）が、1981年には中央館が竣工。その後も、1986年には南館、2004年には新西館が完成するなど、時代の変化に対応した施設整備が行われてきました。1982年には染色体研究所が開設され、高度な医療研究にも取り組んでいました。染色体研究所は2011年に閉鎖されましたが、長年に渡り研究成果を医療現場に還元する役割を果たしました。1990年には至誠会看護専門学校を開校し、医療従事者の育成にも力を入れています。

至誠会第二病院は、総合病院として幅広い診療科を有しています。内科系では、一般内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、神経内科、糖尿病内科など、多くの専門分野が揃っています。外科系では、外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科があります。また、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、麻酔科（ペインクリニック）、放射線科なども設置されています。ただし、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科は現在休診中です。

近年は、医療情勢の変化に対応するため、いくつかの診療科の体制変更が行われています。2018年には皮膚科、2019年には産科、2020年には耳鼻咽喉科と小児科の診療が一時的に休止されましたが、産科はその後再開されています。これらの変更は、より質の高い医療を提供するための戦略的な取り組みと言えるでしょう。

至誠会第二病院は、地域社会への貢献を重視しており、東京都二次救急指定病院、厚生労働省臨床研修指定病院、東京都災害拠点病院、日本DMAT指定医療機関としての役割を担っています。救急医療体制の充実や災害時における医療支援など、地域住民の安心安全を守るため、重要な役割を担っています。

アクセスは、京王線仙川駅、小田急小田原線成城学園前駅から病院専用の無料送迎バスが運行されているため、公共交通機関を利用して容易にアクセスできます。

至誠会第二病院は、創設以来、地域医療に貢献し続けてきた歴史と伝統を誇る病院です。これからも、最新の医療技術と質の高い医療サービスを提供し、地域社会の健康増進に貢献していくことが期待されます。 東京女子医科大学との繋がりも深く、その伝統と理念を継承しながら、未来に向けて発展を続ける病院と言えるでしょう。

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