舞坂ゆき子

舞坂ゆき子：華麗なる経歴と多様な才能

舞坂ゆき子（まいさかゆきこ）は、1976年11月10日生まれの女優、歌手、ドッグセラピスト、そして実業家です。本名は、大島舞子（おおしままいこ）。東京都出身で、宝塚歌劇団出身という経歴を持ちます。その華麗なバックボーンは、父である歌手・坂本九氏、母である女優・柏木由紀子氏、そして姉である大島花子氏という芸能一家に育まれたものと言えるでしょう。さらに、サックス奏者の阿部薫氏は従兄にあたります。

教育と宝塚歌劇団

東洋英和女学院小・中・高校を2年で修了した後、舞坂は1994年、50倍という狭き門を突破し、宝塚音楽学校に入学します。1996年には宝塚歌劇団に入団。82期生として月組公演『CAN-CAN』で華々しく初舞台を踏みました。入団成績は38人中20番という優秀な成績でした。その後、雪組に配属され、数々の舞台で活躍します。同期には蘭寿とむ、壮一帆、紺野まひるといった後にトップスターとなる面々が名を連ね、激しい競争と切磋琢磨の日々を送ったことでしょう。2002年2月11日、東京公演『愛 燃える/Rose Garden』をもって宝塚歌劇団を退団しました。

宝塚歌劇団時代：輝ける舞台人生

宝塚歌劇団在籍中は、数々の主要な舞台作品に出演しました。新人公演では、『エリザベート』の女官役、『春櫻賦／LET'S JAZZ -踊る五線譜-』では昼顔役を演じ、実力を発揮しました。その他、『虹のナターシャ/La Jeunesse!』『仮面のロマネスク/ゴールデン・デイズ』『嵐が丘』（キャサリン役）、『真夜中のゴースト/レ・シェルバン』『風と共に去りぬ』（ベティ役）、『浅茅が宿 -秋成幻想-／ラヴィール』（時丸役）、『再会／ノバ・ボサ・ノバ』、そして退団公演となった『愛 燃える -呉王夫差-／Rose Garden』（新人公演：香妃役）など、幅広い役柄に挑戦し、高い演技力を培っていったことが窺えます。『バッカスと呼ばれた男／華麗なる千拍子'99』（ユーディット役）では全国ツアーにも参加、宝塚歌劇団のトップスターを目指し、研鑽を積んでいました。

退団後：新たな挑戦と成功

宝塚歌劇団退団後も、舞坂ゆき子の活躍は止まりません。2007年には、渋谷区宇田川町でバイクによるひき逃げ事故に遭うという不幸な出来事がありましたが、軽傷で済んだことは不幸中の幸いでした。そして2009年、彼女はドッグウェアブランド「chu♥che（クーチェ）」を立ち上げます。プロデューサー、デザイナーとして、全ての業務を自身でこなすという、まさに“ワンマン社長”ぶりを発揮しています。

多彩な才能と私生活

女優として、テレビドラマ『上を向いて歩こう〜坂本九物語〜』（遠藤八千代役）、『水戸黄門』（おさわ役）、『ザ・ヒットパレード〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜』などに出演。舞台では『OINARI 〜浅草ギンコ物語〜』『ブルースな日々　ああガス欠』『OH!神様』『半次とお銀の悪党稼業 心ならずも人助け？』、『エリザベート10周年ガラコンサート』、『音楽劇 赤毛のアン』（アン役）など、数々の作品に出演しています。歌手としては、2000年に坂本九氏とのデュエットアレンジによる『SUKIYAKI 2000』を、2009年には『ボクものがたり』をリリースしています。2013年には一般男性と結婚、2015年には第一子となる男児を出産するなど、私生活でも幸せを掴んでいます。

まとめ

舞坂ゆき子は、華麗な宝塚歌劇団での経歴、女優・歌手としての活動、実業家としての成功、そして母としての役割と、多方面で才能を発揮し続ける稀有な存在です。その活躍は、芸能一家に育まれた環境、並々ならぬ努力、そして周囲の人々の支えによって成し遂げられたものと言えるでしょう。今後の活躍にも目が離せません。

もう一度検索