舞花

シンガーソングライター舞花 - 熊本から羽ばたいた歌声

舞花（まいか）は、1990年8月31日生まれ、熊本県出身の女性シンガーソングライターです。幼少期は人とのコミュニケーションが苦手でしたが、中学1年生の時、テレビCMで聴いたケイコ・リーの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』をきっかけに音楽の世界に足を踏み入れました。洋楽のストレートな歌詞に感銘を受け、自身の気持ちを表現したいという思いを強く抱くようになったのです。この経験が、彼女の音楽の原点となっています。

中学1年生の誕生日にプレゼントされたギターは、最初は難しくて1年間放置していましたが、中学2年生から本格的に練習を始め、友人と一緒にギタースクールに通い始めます。当時、アヴリル・ラヴィーンにあこがれており、彼女の曲を弾き語りでカバーしていました。高校時代には、カバー曲とオリジナル曲を携え、地元熊本のアーケード街で路上ライブを行い、音楽活動の経験を積み重ねていきました。

2007年、高校2年生の時に参加したヤマハ主催の音楽コンテスト『The 1st Music Revolution』では、オリジナル曲で九州AREA FINALにてグランプリを受賞。九州代表としてJAPAN FINALへ出場を果たし、その才能は高く評価されました。この経験を機に、高校卒業と同時に上京。本格的な音楽活動に向けて大きく一歩を踏み出します。上京後は精力的にライブ活動を行い、2008年には熊本野外劇場アスペクタでの野外ライブや、杉山清貴のツアーのオープニングアクト、地元テレビ局の音楽番組への出演など、地元熊本を拠点に活動を続けながら、着実にキャリアを形成していきました。テレビ番組出演時には、既に高い歌唱力と表現力を認められ、共演者から絶賛される場面もありました。

2009年3月、高校卒業日にインディーズ・シングル『never cry』を九州地区限定で発売、完売という成功を収めます。そして、本格的なデビューを目指し、上京。その才能は、メジャーデビュー後も広く認められることになります。

2010年1月には、iTunesが選ぶ期待の新人アーティスト“iTunes Japan Sound of 2010”にも選ばれ、『Never Never Never give up』が「今週のシングル」としてiTunesでピックアップされました。同曲はTOWER RECORDSでも限定販売され、こちらも完売。そして、同年4月14日、待望のメジャーデビューを果たし、シングル『never cry』でオリコンチャート初登場14位を記録しました。デビュー翌日の15日には、九州のローカル番組『ドォーモ』に出演し、同曲をテレビ初披露。

その後も精力的に楽曲制作を行い、同年10月20日には3枚目のシングル『心』を発売。この曲は映画『雷桜』の主題歌に起用され、映画主題歌への抜擢は彼女のキャリアにおいて大きな転換点となりました。映画監督からの直接オファーだったという事実は、彼女の才能が広く認められた証と言えるでしょう。

2013年4月1日、所属事務所であるヤマハミュージックアーティストからの離脱を発表。同時に音楽活動の継続も表明し、音楽への情熱を改めて示しました。同年10月には音楽活動を再開。

舞花の音楽性は、ケイコ・リーやアヴリル・ラヴィーンといったアーティストから多大な影響を受けています。楽曲制作においては、実母であるYUMIとの共作が多く、“舞花&YUMI”名義でクレジットされています。

彼女のボーカルは、多くの音楽関係者から高い評価を受けています。Jeff Miyaharaは「本能的で野性的な歌唱力。強いボーカル、印象的なボイス。一度聴いたら心に刻まれることは確実」と評し、マーティ・フリードマンも「声の範囲が凄く広い」と、その卓越した歌唱力を称賛しています。独特の個性と表現力で、リスナーの心に響く歌声を届けているのです。

現在も、精力的に音楽活動を続けており、公式ウェブサイト、SNSなどを通して、最新情報発信を行っています。その才能は、これからも多くの人の心を魅了し続けることでしょう。

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