航空科学専門学校

航空科学専門学校の概要

1942年12月に設立された航空科学専門学校は、私立の旧制専門学校として国防理工学園により設立されました。この学校は、のちに東海大学へと発展していく前身の一つです。全寮制の学校であり、物理科の学生は鉄舟寺、航空科の学生は三保寮と呼ばれるサマーハウスに住んでいました。

設立と沿革

航空科学専門学校の設立は、昭和17年の日本における戦局の中で進行しました。1942年12月8日、専門学校令に基づいて物理科と航空科の設立が認可され、その後1943年の4月8日に入学式を行い、4月9日からは三保仮校舎での講義がスタートします。

同年10月31日には新たに駒越校舎が完成し、11月1日には本校舎での授業が開始されました。12月8日には駒越校舎の落成式が挙行され、正式に新校舎が稼働することになります。

その後の1944年6月1日、学校は駒越校舎に移転し、三保仮校舎は閉鎖されました。続く1945年8月15日には法人名が東海学園に変更され、さらに航空科学専門学校と電波科学専門学校が合併して、東海専門学校となりました。9月1日には第1期生が卒業し、新たな歴史の一章を迎えました。

校舎と運営

航空科学専門学校は、駒越校舎と三保仮校舎という二つの校舎を持っていました。駒越校舎は、設立時から一貫して使用されてきた主要な校舎です。学校の運営には、校長の野田清一郎をはじめとして、多くの理事が関与していました。主な理事には、有馬頼寧、大河内正敏、松前重義、伍堂卓雄、安藤紀三郎、梶井剛といった教育者が名を連ねています。

関連項目

航空科学専門学校は、同時に電波科学専門学校とも合併し、さらには東海専門学校や東海科学専門学校、最終的には東海大学へと変遷を遂げました。こうした流れは、戦後の日本における技術者の養成に大きく寄与しました。

参考文献

航空科学専門学校に関する資料は、東海大学学園史資料センターによる写真展『建学の地、清水』やその他の文献からも確認することができます。

このように航空科学専門学校は、戦時下に設立された教育機関でありながら、その後の発展を遂げて今日に至っています。

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