船だまり

船だまりとは

船だまり（ふなだまり）は、英語では「basins for small craft」と呼ばれ、港湾施設の中で、小型船舶の停泊や係留のために設けられた水域施設です。別名「小型船だまり」とも呼ばれます。

概要

港湾法において、船だまりは水域施設の一つと定められており、漁船やプレジャーボートなどの小型船舶が安全に利用できるよう、以下のような特徴があります。

機能: 船舶が安全に出入りし、停泊や係留を行うための場所を提供します。
構造: 岸壁（物揚場）や桟橋が整備され、防波堤などで囲まれた水域となっています。
場所: 港湾の奥部に設置されることが多いです。

船だまりは、同じく水域施設である泊地と似ていますが、特に小型船舶を対象としている点が異なります。

性能規定

国土交通省が定める技術基準では、船だまりは以下の要件を満たす必要があります。

水深: 対象船舶の喫水（船が水面下に沈んでいる深さ）以上の十分な深さを確保し、波浪、水の流れ、風などによる船舶の動揺を考慮します。
形状・広さ: 船舶が安全かつ円滑に利用できる適切な形状と広さが必要です。
静穏度: 船舶が安全に停泊・係留できる程度の静穏さを保つ必要があります。

これらの基準は、船だまりを利用する船舶の安全を確保するために重要です。

船だまりの利用

船だまりは、小型船舶にとって重要な施設であり、以下のような目的で利用されます。

停泊: 船舶が一時的に停泊するための場所として利用されます。
係留: 船舶を岸壁や桟橋に繋ぎ、固定するための場所として利用されます。
避難: 悪天候時に船舶が一時的に避難するための場所として利用されることもあります。

まとめ

船だまりは、小型船舶の安全な航行と停泊を支える、港湾において不可欠な施設です。適切な水深、形状、静穏度が確保されていることが重要です。これらの施設があることで、小型船舶は安心して港を利用することができます。

関連情報

港湾: 船舶が利用する港の総称。
係留施設: 船舶を繋ぎ止めるための施設（岸壁、桟橋など）。
埠頭: 船舶が接岸して荷役や乗降を行うための施設。

外部リンク

港湾法 - e-Gov法令検索
港湾法施行令 - e-Gov法令検索
* 港湾法施行規則 - e-Gov法令検索

もう一度検索